レバノンのシリア難民

 ※NHKより

レバノンに暮らす、シリア難民の多くは、高額費用がかかる滞在許可証を、持っていないそうです。

そのため警察に捕まると、いつ本国へ送還されるか、わからないと言います。

これまでも、シリア難民については、何度か報道されて来ました。

レバノンの他にも、トルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトと、シリア周辺国に多くの難民が、避難しています。

シリア難民の話は、遠い他国の話です。

日本では、コロナ騒ぎや中国関連の話など、他の大きな話題が、優先的に伝えられますので、忘れられがちになってしまいます。

しかし、シリア難民の困窮は、今も続いています。
また、コロナ騒ぎの影響で、状況はさらに悪化しているようです。

レバノンに避難したシリア人は、100万人以上です。

これはレバノンの人口の、6分の1に相当する数だそうです。

日本で言えば、2千万の難民が、流入して来たイメージです。

それもレバノンが受け入れ準備をして、合法的に受け入れたわけではありません。

地続きである、隣国シリアの内戦によって、レバノンへなだれ込んで来たのです。

富裕国である日本でも、突然そんな大量の難民を、受け入れる余裕などありません。

レバノンは政情も経済も不安定で、自国民すら生活に喘いでいる状況なのです。

とても難民の面倒を見る余裕など、あるわけがありません。

逆に、できれば難民に、出て行ってもらいたいと思うのは、当然のことでしょう。

それでも国内に、難民を留まらせているのは、恐らく、人情的なことなのだと思います。

レバノンは、国連の難民条約を締結しておらず、難民を保護する義務を、負っていません。

難民の大半が、滞在許可証を持っていないことも、レバノン政府は把握しているでしょう。

政府がその気になれば、ほとんどの難民を強制的に、排除することもできるはずです。

 ※pakkalajuhaさんによるPixabayからの画像です。

難民の苦悩ばかりが、クローズアップされると、難民を受け入れている国が、悪いように見られてしまいます。

これらの国々は、日本でさえできない事を、しているのですから、そういう偏った見方は、避けなければいけません。

しかし、だからと言って、今の難民の現状を、よしとするわけではありません。

同じ人間として、難民が置かれた苦境には同情しますし、何とかしてあげられたらと思います。

これは、シリア難民に限っての話ではありません。

世界中の他の難民や、自国で虐げられている人々にも、共通の問題でもあるのです。

本当に困り切って、自分の力だけでは、どうにもできずに苦しんでいる人が、日本でもたくさんいるはずです。

それでも、みんな日常の暮らしの忙しさや、自分が楽しむこと、あるいは世の中の大きな出来事にばかり、目を向けてしまいます。

こういう人たちの存在は、あまり気に留めないのが、現状でしょう。

ただ、この問題に注目したからと言って、自分に何ができるかと問われても、明確な答は出せないと思います。

困窮している人が、身近な人ならば、声をかけたり、力になったりはできるでしょう。

でも、身近でない人には何もしないし、できないと思います。

難民の問題にしても、生活困窮者の問題にしても、誰かが何かをすることで解決するほど、簡単なものではありません。

もちろん、誰も何もしなければ、解決しようがありません。

ですが、どうすればいいのかとなると、なかなか簡単には行かないと思います。

 ※Linus SchützさんによるPixabayからの画像です。

特に難民については、他国の問題であり、文化も価値観も、異なる人々の問題です。

ああすればいい、こうするべきだと、意見をしたところで、通じるとは思えません。

実際、通じないからこそ、難民たちは自国へ、戻ることができずにいるのです。

難民の人々は、逃げるのが精一杯で、国の現状を、どうにかできる力はありません。

他国へ逃げても仕事はなく、待っているのは生活の困窮です。

夫を戦争に取られてしまった女性たちは、子供たちに隠して体を売るしか、お金を稼ぐ術がありません。

それでもコロナ騒ぎで、その仕事すら失われ、三日も何も食べられないようなことも、あると言います。

同じ人間として、何とかしてあげたいとは思いますが、何百万人もいる難民に対して、個人でできることなどありません。

それでも、いつも心の片隅に、難民の人々を想う気持ちは、残しておきたいと思います。

そうすれば、いつか自分に、何か手助けができる機会が現れた時に、それを見逃さずに済むからです。

 ※NHKより

難民問題の本当の解決は、シリアで起きている内戦などの問題を、解決する以外にありません。

本来であれば、国連が乗り込んで、強制的にやめさせるべきでしょう。

あるいは、難民たちの生活は守りつつ、双方の戦う者たちには、武力も食料も情報も、一切供給しないという姿勢を、見せるべきなのです。

そうすれば戦闘は自動的に終了するでしょう。
戦い続けることが、不可能だからです。

しかし、国連は大国が形ばかりの、協力をうたった組織に過ぎません。
本当の世界平和のために、機能することはないのです。

どこの国も争いを、自国の利益につなげようとしています。
その国の将来を考えて、動くわけではありません。

つまり、難民問題というものは、大国もからんだ、支配権の争いの結果なのです。

これは地球上に広がっている、権力者たちのエゴイズムが、もたらしたものです。

そして、このエゴイズムが引き連れている問題は、難民問題だけではありません。

差別問題、貧困問題、環境問題、宗教問題、経済問題、戦争問題、ありとあらゆる問題が、権力者のエゴイズムに、起因しています。

そこに、もう一つの理由をつけるなら、それは各国国民の無知です。

国民の無知が、権力者のエゴイズムを、増大させるのです。

解決できるまで、かなり時間はかかるでしょう。

目の前に起きている問題に対しても、ただちに対応することはできません。

それでも、一番確実に問題を解決する方法は、私たち一人一人が、賢くなることなのです。