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新たな生活スタイル

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昔と比べると、松山にはパン屋さんやカフェが増えました。

お店の中には、週末だけ開けているような所もあります。

私が子供の頃には、そんなお店はありませんでした。

でも最近では、休むところはしっかり休むという店が、増えて来ていますし、消費者の方もそれをそんなものだと、受け止めているようです。

店を閉めている日は、のんびり過ごされているのか、研究をされているのか、あるいは全然別の仕事をしているのか、そこはお店によって事情は異なるでしょう。

いずれにしても、昔では考えられなかった形式でのお店が増えており、それは仕事をする人の自由な気持ちの表れなのでしょう。

それを悪くとらえる人もいるでしょうが、それはその人の考え方です。

人それぞれ価値観が違いますし、仕事一辺倒だった昔とは異なる価値観が、今は多くの人が抱くようになったということです。

また、それを単なる夢や憧れで終わらせることなく、実現してしまうというところが、素晴らしいなと思います。

たとえば、他に副業があったとしても、それで自分がやりたかったことが実現できて、他の人たちからも好評をもらえたら、それは幸せなことでしょう。

別に誰かに迷惑をかけているのでなければ、他人からとやかく言われる筋合いのものではありません。

自分の人生は自分のものと、きっちり把握している姿勢は、本当に素敵だと思います。

また、その姿勢が他の人たちの憧れとなり、同じように自分の夢を実現する人が、どんどん増えて行ったなら、世の中は今よりももっと楽しく、喜びに満ちたものになるでしょう。

こうした生き方をする人が増えれば、これまで当たり前に思われていた学歴社会や、どこかで雇ってもらって給料をもらって暮らすという考え方が、崩壊して行くと思います。

従業員を単なる駒のようにしか見ていなかった企業は、若い働き手が来てくれなくなるでしょうし、現在働いている人たちの中からも、独立する人が増えて、業務が回らなくなるでしょう。

お金を与えて働かせるという発想は、もう時代遅れのものとなり、人としての喜びや思いやりを、いかに仕事を通して得られるか、という点が、企業の善し悪しの基準となると思います。

リモートワークによって、田舎暮らしを始める若者が増えているようですが、農業や漁業、林業に興味を持って、田舎へ移住する若者もいると言います。

徐々に広がる新しい生き方、新しい生活スタイルが、いずれは新しい社会へとつながることは、間違いありません。

それなりの苦労はあるでしょうが、同じ苦労をするのであれば、喜びを得られる苦労の方が、苦労のし甲斐があるというものでしょう。

不安を煽るような出来事が多い昨今ですが、その陰では、じわじわと新しい社会の息吹が、芽吹いて来ています。