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荒れ狂う世界 その2

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ロシアがウクライナに侵攻して、もう何ヶ月にもなりますが、初めはロシア政府の行動を容認していたロシア国民の中にも、戦争をやめるべきという想いが、広がり出しています。

今の時代に、他の人々が平和に暮らしている土地を征服し、自国の領土を広げようという発想があることは、とても驚きでした。

しかも、ロシアとウクライナは戦い合うべき相手ではなかったはずです。

もちろん、互いの政策を気に入らない人たちはいたでしょう。

しかし、家族や親戚、友人知人の中に、双方の国の人が交ざっているという人たちも、多くいたのです。

そんな国同士が実際に殺し合いをするというのは、どうにも理解に苦しむところです。

実際、戦場で相手と向き合っている兵士たちの中にも、自分たちが戦う理由が、よくわからないという人が、少なくないようです。

でも、何事にも理由はあるものです。

どんなに理不尽で理解に苦しむことであっても、それが起こったということは、それなりの理由や原因があるのです。

戦争になると、互いに相手が悪いと、言い争うだけになりますし、勝敗がつくと、勝った方が正しくて、負けた方が悪かった、という構図になってしまいます。

しかし、それは正しいことではありません。

本当の理由や原因を調べて、そこを正さない限り、同じような争いは、今後も繰り返されます。

そう考えた場合、今回のロシアとウクライナの争いは、多くの人々の目を、本当の争いの原因へ、誘導することになるかもしれません。

二度とこんなことを繰り返さない、と人々が強く願ったならば、必ずやそうなるでしょう。

それは、他人への思いやり、みんな同じ人間だという真実、互いを認め合うことによる大きな喜び、とういうものを、改めて見つめ直すことです。

それは人間の自然な姿が、どのようなものであるのかと、確認することでもあります。

過去にも大きな戦争は起こりました。

その時の戦後処理は勝った側の権力者の意向だけで、行われて来ました。

しかし、今は違います。

世界中の庶民と呼ばれる人々が、全てを見ています。

みんな、昔の庶民と比べると、遙かに多くの情報を手に入れて、遙かに物事の善し悪しを見通す力を、身に着けています。

何でもかんでも政府のいいなりになったりはしません。

みんな、自分の意思を持ち、自由の喜びを護ろうとします。

そんな人々が政府を動かし、国を動かし、新たな世界を創って行くのです。

ロシアとウクライナの争いを、どのような視点で見るのかが大切ですが、人々はこれまでとは異なる、もっと高い視点に立って、この争いを収めることと思います。