1+1=? その1
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1足す1は、いくらでしょうか?
普通は2と答えますよね。
学校の試験としては、それが正解です。
子供でも解ける問題です。
でも、この最もシンプルな計算に、とても深い意味があるとは、多くの人が気づいていないでしょう。
1に1を足せば、2じゃないか。
それのどこに意味があるのか。
そう思うでしょう。
でも、とても深い意味があるのです。
それは、この式が私たちが認識している世界の、基本を示しているということなのです。
そう言われても、よくわからないでしょう。
では、別の言い方をしてみましょう。
1足す1が2になるというのは、1足す1が1にならない、ということなのです。
ここでいう1というのは、一つの物を示しています。
数字や、数えるという思考は、その根底に、数えるべき物があります。
そして、その物は決して他の物と交わることなく、一つ一つが別の物として、認識されているわけです。
ここに石ころがあるとします。その隣に別の石ころがあったとすると、この二つの石ころは、それぞれ別物として認識されます。
なので、一つの石ころと、もう一つの石ころを合わせて、全部で二つの石ころがあるということになります。
それで、1足す1は2、になるのですね。
ある物とある物は、別物であるという概念が、この簡単な数式に表れています。
それは、私とあなたは別、彼と彼女は別、人間と動物は別、人間と自然は別、という考え方ともつながって行くのです。
1+1=2 という式を見たところで、実際は誰もそこまで考えてはいません。
でも、何かと何かは別物だという発想が、今の人間が抱いている考え方の、基盤となっているのは事実でしょう。
そして、そのことをうまく示しているのが、1+1=2 という計算式なのです。