あなたの視点 その3
あなたには、今の世界がどのように、見えているのでしょうか。
世の中の動きや変化を、どのようにとらえているのでしょうか。
個人的にも様々なことで、振り回されているように見えるでしょう。
世界的にも、コロナ騒ぎや戦争、経済やエネルギー問題、環境破壊による自然災害など、大変なことばかり、起こっているように見えていると思います。
それらのことは、今現在の不安だけでなく、将来に対する不安も、呼び起こすことでしょう。
でも、目に見えていることを、どうとらえるかは、その人の気持ちに過ぎません。
実際に何かが起こっていても、それは単なる現象であって、特別な意味はないのです。
そこに意味を見いだしているのは、我々人間です。
そして、どのような意味を見いだすのかは、人それぞれなのです。
同じひどい状況を見ても、その人の視点の位置や高さによって、そこに見いだす意味は違って来ます。
ですから、今の状況がどんなに大変に思えたとしても、それは今のあなたの視点に、限定された意味づけであり、理解の仕方なのです。
別の視点から眺めたならば、不安だらけに思える将来に、希望の光が見えて来るはずです。
ただ、視点を変えるということは、言うほど簡単なことでは、ないかもしれません。
と言うのは、同じ状況から希望を見いだせる人は、それなりの視点を持っているわけですが、それはその人の普段の思考が、その視点に見合ったものだからです。
つまり、将来に希望を見いだせる人は、その人自身が希望のある行動の下に、生きているということです。
不安しか見いだせない人は、普段の暮らしも、不安に満ちています。
その人が選ぶ行動も、不安を基調にしたものとなっています。
視点を変えるということは、自分自身の考え方や行動の仕方を、変えるということでもあるのです。
口先ばかりで、視点を変えたと言っても、普段の生き方がそれまでと同じであれば、本当に視点を変えたことにはなりません。
それでは、同じ状況から異なる意味合いを、見いだすことはできません。
視点を変える。
それは、その視点と同じ生き方を、選ぶということなのです。