少ない友だち その3
人間は自分が好きなようにしたいものです。
でも、他の人と一緒にいると、その人に合わせようとすることがあるでしょう。
それは相手を思いやってのことなのですが、それが続くと、しんどくなってしまいます。
ましてや、気遣うべき相手がたくさんいると、とても自分を楽しむどころではなくなります。
友だちの数が多いと思う人はいるでしょうが、本当にたくさんの友だちがいて、それぞれの相手をしなくてはならなくなると、これは大変なことだと思います。
初めは憧れて入ったはずのグループで、いつもみんなに合わせて動いたり、その中のリーダーらしき人の意見に、合わせなければならない、という苦悩を経験する人は少なくないでしょう。
こんなはずではと思っても、後の祭りです。
グループから抜けたいと思っても、それを言うのが怖くて言い出せません。
こんなことなら、友だちなんかいない方がいいと思うでしょう。
でも、そのグループにいる人たちは、本当の友だちではないのです。
友だちもいいのですが、まずは、自分が自分でいることです。
自分が好きなように行動し、望んだように暮らせることが基本です。
これができなければ、今付き合っている人は、本当の友だちとは言えません。
自分が自由にしていたい、ということは、相手だって、それを望むわけです。
それがわかっている人は、さりげない気遣いを見せてくれます。
いて欲しい時にいてくれますが、一人にしておいて欲しい時には、邪魔をしません。
一人で行動したからと言って、怒ったりはしませんから、友人関係が壊れることはありません。
でも、そんな友人ができるためには、自分自身も同じような考え方を、持っていないといけません。
自由を愛し、相手を気遣える。
そんな人にだけ、同じような友人ができるのです。