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レッテルを貼るな その4

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これはこうだと決めつけることは、全てレッテルを貼っているのと、同じです。

一つの宗教が、自分たちが信じる神だけが正しく、他の神を否定するのは、どちらの神に対しても、レッテルを貼っていると言えます。

また、神なんているものかと、決めつけることも、レッテルを貼っているのです。

そもそも「神」という言葉を使う時、その「神」という言葉に、自分が見いだしている意味を、他の人もみんな、同じように見いだしているはずだと考えることから、誤解は生じていると思います。

何に対して「神」という言葉を用いているのか。

それは国や民族によって異なるでしょうし、同じ地域に暮らす者でも、個人によって違うでしょう。

日本語の「神」と英語の「God」は、そこに含まれている概念が、全く異なります。

Godの日本語訳なんて、本当はないのですが、それに該当する言葉を探した結果、「神」という言葉が、当てはめられただけでしょう。

それと同じことが、他の国の言語に対しても、言えると思います。

それぞれの地域の人たちには、それぞれの自然に対する理解があるわけで、その想いを表現するものが、言語となって現れるのです。

その違いを理解しないまま、言葉だけを拾い上げて、そちらの神はおかしい、というのは間違いです。

それぞれ目を向けている所が違うわけですから、それぞれの神の概念が異なるのは、当然なのです。

また、神など存在するものか、という考えも同じで、ここでも「神」という言葉に、どんな意味が含まれているかで、その結論は変わって来ることでしょう。

いずれにしても、自分が全てを知っているわけではない、という謙虚さがあったなら、「神」について決めつけるような言い方は、しないはずです。

「神」に限ったことではありませんが、レッテルを貼るというのは、自分には謙虚さがないとうことを、公言しているのと同じです。

しかし、謙虚さがないと、新たな発見はありません。

それでもいいという人もいるかもしれませんが、私は発見による刺激と喜びがある人生をお勧めします。