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少ない友だち その1

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友だちっていいですよね。

でも、大人になってからも続いている、心の通った友人関係というのは、それほど多くはないと思います。

一口に友だちと言っても、いろいろです。

ちょっと顔と名前を知っているだけのこともあれば、何でも相談し合える大親友もいます。

大概は、その両者の間に入るような人たちで、そこそこ親しい人もいれば、結構親しい人もいます。

若い人で友だちの数を競う人がいるようですが、そんな人は少しでも知り合えば、全部友だちとして勘定するのでしょうね。

そんな人を見て、自分はそれほど友だちと言える人がいないと、自信をなくす人もいるかもしれません。

同じ教室や、同じ職場で、ある人の周りには多くの人が集まるのに、自分の周りには誰も集まって来ないので、寂しく思う人もいるでしょう。

でも、本当のところは、どうでしょうか。

友だちのように見える人たちの、どれだけの人が本当の友だちと呼べるのかは、本人でなければわかりません。

見た目の数は、全く当てにならないものです。

友だちという言葉の定義を、どのように決めるのかで、友だちの数は変わります。

本当の親友だけを友だちとするならば、ほとんどゼロの人が、たくさんいるのではないでしょうか。

親友とまでは言わないけれど、結構親しくしているという人を、友だちとして数えても、それでも友だちがたくさんいるという人は、それほどいないと思います。

逆に、普段は付き合う人がほとんどいなくても、本当に心のつながった人がいて、年に一度ぐらいは連絡を取り合っている、というのであれば、その人は友だちだと思います。

友だちというのは、数の問題ではありませんし、顔を合わせる回数の問題でもありません。

心がつながっていて、本当に必要な時に手を差し伸べてくれたり、誰も言わないような意見を述べてくれたり、喜びや悲しみを分かち合ってくれる人こそが、本当の友だちです。

たった一人でもそんな人がいるならば、自分は友だちがいないと嘆く必要はありません。

どんなにたくさんの友人に囲まれているようでも、本当の友だちは一人もいない、という人はいるでしょう。

他の人と自分を見比べて、どうこういう話ではないのです。