差別問題3

差別問題が起こった時、差別をした者が、個人的に非難を受けます。

しかし、その人がそういう価値観を、持つようになったのには、必ず理由があるのです。

それは、その人が育った生活環境や、教育環境です。

 ※sathyatripodiさんによるPixabayからの画像 です。

この世に生を受けた時、何かの価値観を持っている者は、一人もいません。
誰もが、可愛らしい赤ちゃんだったはずです。

ところが、その可愛い赤ちゃんが、偏見に満ちた差別者になるわけです。

でもそれは、その子自身のせいではありません。
その子が置かれた環境が悪いのです。

環境がその子に、間違った価値観を、植え付けてしまったのです。

つまり差別問題とは、社会が病んでいる事の表れなのです。

病気になれば、いろんな症状が出て来ます。
差別問題とは、社会が抱える病の、一つの症状に過ぎません。

病気の治療には、対症療法と根治療法があります。

対症療法は症状を和らげますが、病気自体を治すわけではありません。

病気を治すには、根本的な原因を見つけて、解決する必要があります。

差別問題と直接戦うのは、対症療法と同じです。

ですから並行して、根本的な社会の病と、戦わねばなりません。

では、その社会の病とは、どのようなものでしょうか。
それは癌と似たようなものです。

人間の身体は、数え切れないほどの細胞で、構成されています。

各部位の細胞は、どれも個性的で、見た目の姿も違いますし、役目や働きも違います。

しかし、どの細胞にも共通の目的があります。

それは細胞たちにとっての世界である、身体の健康を維持するというものです。

神経細胞も筋肉細胞も、皮膚や粘膜の細胞も、骨の細胞も、みんな違う細胞に見えます。

でも、どの細胞も受精卵が分裂し、それぞれの形に分化することで、生まれたのです。

ですから、見た目はバラバラでも、みんな受精卵の分身であり、兄弟なのです。

だからこそ、身体という世界を維持するという、共通の目的を持っているのです。

 ※Bellezza87さんによるPixabayからの画像です。

しかし癌細胞は、共通の目的がありません。

癌細胞は自分の役割がわからず、自分の存在を誇示する事に、必死になります。

どんどん分裂して数を増やし、無理矢理自分の居場所を、作ろうとします。

それが他の細胞たちの障害になっても、全然お構いなしです。

癌細胞が増え続けたら、いずれ身体は死んでしまいます。
細胞たちにとっての、世界が崩壊するのです。

そうなれば、癌細胞も死滅します。

しかしそんな事より、自分を誇示する事の方が、癌細胞には大事なのです。

これまでの社会を思い浮かべて下さい。
世界の事を常に考えて動く人が、どれほどいたでしょうか。

ほとんどの人が、自分の生活に必死です。
世界どころか、周囲の人を思いやる余裕もありません。

全ての人間が、共通の祖先を持つと言うのに、みんな自分勝手な事ばかり、考えています。

それでも、大半の人たちは善良です。

細胞にたとえるなら、まだ癌細胞にはなっていません。
その一歩手前の、異型細胞の状態です。

異型細胞は癌細胞ではありません。
でも将来的には、癌細胞に変化する、可能性があるのです。

つまり、偏った思想や価値観に毒され続けると、善良な人が差別者に、変身するかも知れないのです。

根が善良な人々に、毒気を吐き続けているのが、癌細胞にたとえられる者たちです。

完全な癌細胞である彼らは、自分が生き残り、勝ち残る事しか考えていません。

このままでは、将来地球が、危機的状況になると言っても、聞く耳を持ちません。

人類が滅びるかも知れないと訴えても、自分だけは、生き残るつもりでいます。

彼らは毒を吐き続け、他人を利用して生き残るのが、賢いやり方だと、人々を洗脳します。

相手に不安を抱かせ、不安から逃れたければ、自分の指示に従うようにと、脅します。

脅されて彼らに支配された者たちは、自らも癌細胞になって、他の者を支配しようとします。

こうやって癌細胞人間は、どんどん仲間を増やして行き、最後には世界を滅亡させてしまうのです。

でも今、若い人たちを中心に、自分たちの本当の姿、本当の役割、本当の目的を、取り戻す動きが出て来たようです。

現在、世界中に巻き起こっている、差別反対運動はその表れだと思います。

今は差別の事を抗議していますが、様々な社会問題の根底に、共通の問題が横たわっている事に、やがて彼らは気づくでしょう。

そして、それらを改善するべく、動き出すに違いありません。

彼らが起こす風は、癌細胞になりかけている人々を、正常な状態へ呼び戻すでしょう。

いろんな人たちが、それぞれの仕事や暮らしを送りながら、その意識は自然な形で、同じ方向を向くようになるのです。

そうなった時、差別はなくなり、多様性は喜びのハーモニーとなるでしょう。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。