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あなたは誰? その2

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人は死んでも、また生まれ変わって、この世に現れます。

あの世と呼ばれるものは、死んでこの世界を離れたあとに、再びこの世界に生まれて来るまでの間に、留まっている世界です。

疲れた心を癒やしたり、これまでのことを振り返ったり、今後のことを考えるための、サロンのようなものでしょう。

そうやって、いくつもの人生を繰り返している人間とは、どのような存在なのでしょうか。

それは、あなた自身がどのような存在かと、いうことと全く同じ意味になります。

そんな存在としてのあなたを、一つの名前で規定することは、できないでしょう。

かと言って、いくつもの名前をつけたところで、かえってわけがわからなくなってしまいます。

つまり、あなたは誰なのか、という問いに対しての答えとしては、私は私です、というしかありません。

それでは、わからないじゃないか、と言われそうですが、体を持たない心だけの世界では、恐らくそれで通用するのだと思います。

それはともかくとして、ここで言いたいことは、自分というものを、この世界の中だけで考えないで欲しいということです。

人は自分をこの世界の中だけで考えてしまいますし、さらには、今いる国や地域、職場や学校、家族や知人たちの中での、自分という見方をしてしまいます。

それも一つの自分の捉え方ではありますが、それが全てではありませんし、絶対的なものでもありません。

本来の自分というものは、この世界を越えた、もっと大きな存在であり、この世界で常識と言われるような価値観など、全く通用しないものでもあります。

それなのに、とても狭い範囲でしか通用しない価値観で、自分をがんじがらめにしたり、自分に価値がないと思い込んだりするのは、全くもって馬鹿馬鹿しいことです。

何かに悩んでどうしようもないと思った時には、本当の自分は世界を超越した、とても大きな存在なんだということを、思い出して下さい。