あなたの花 その1
植物は花を咲かせます。
花を咲かせる理由は、そこで受粉をして、新たな種子を産み出すためです。
その花には、いろんな種類があります。
大きな花もあれば、小さな花もあります。
赤い花もあれば、黄色い花、紫の花、白い花、青い花、ピンクの花。
模様がついた花もあります。
上を向いて咲くものもあれば、下を向いて咲く花もあります。
短い花もあれば、細長い花もあります。
香りも様々で、人間が好きな匂いもあれば、臭いと感じる匂いもあります。
長い間咲いているものもあれば、一日限りのものもあります。
毎年咲く花もあれば、何年かに一度だけ咲く花もあります。
本当にいろいろあって、全ての花を知り尽くすなどということは、普通の人間にはできないでしょう。
それほど花には、いろいろあるのです。
人間の目を引こうが引くまいが、植物はそれぞれの花を咲かせます。
つまり、人の目など花には関係がないということですね。
そうして多くの花が咲き誇ることで、私たちはいろんな美しい眺めを、楽しむことができます。
普段は目を向けないような場所に咲く花や、目に見えないような小さな花、滅多に訪れることのない所にある花などを、目にする機会があったなら、私たちの好奇心は驚きと感動で一杯になります。
種から発芽して根を張り、葉をつけて茎を伸ばし、花を咲かせて種を撒く。
この植物の一連の生長を、私たちの人生と比べてみて下さい。
おぎゃーとこの世に生まれて、いろんな経験を積みながら成長し、自分の存在を人々の心に残します。
これは植物が成長して、花を咲かせて種を撒くのと、同じに思えませんか。
そうです。
私たちの人生も、植物の生長も同じなのです。
私たちは一人一人が、自分の花を咲かせます。
それが人生の最終的な目的です。
それが派手な花であろうと、素朴な花であろうと、どれが一番ということはありません。
自分らしさこそが、花の美しさであり魅力なのです。
あなたは、どんな花を咲かせるのでしょうか。
あなたは、どんな花を咲かせたいですか。