人生の目的 その4
自分が自然の一部であり、世界の一部であると知ったなら、次の目的へ進みましょう。
それは全てが一つであることを、知るということです。
地球上に存在しているものは、全てが地球にある物質で構成されています。
つまり、どんなに違って見えたとしても、全ては地球の一部であり、分身だということです。
では、地球はどのように誕生したのでしょうか。
地球の誕生を考える時、太陽系の誕生を考えねばなりません。
太陽系が生まれたから、地球も生まれたのです。
太陽系が生まれるまでは、全ては星屑でした。
つまり、宇宙を漂う塵やガスなどだったわけです。
また、これらの塵やガスを産んでいるのは、宇宙全体の活動であり、全ては宇宙の誕生によって生じたものです。
それは、私たち全ての存在が、宇宙の一部であり、分身であるということを意味しています。
そこで考えねばならないのが、私たちには心があるということです。
言い換えれば、心こそが私たちです。
地球や宇宙の一部であり分身である、私たちにだけ特別に、心は存在しているのでしょうか。
そんなことは有り得ないでしょう。
それは人間は特別な存在だと信じたがる人が持つ、偏った考え方です。
もちろん、人間の心というものは、人間に特有の状態にあると思います。
でも、それは他の存在に心がないとう意味ではありません。
人間と違う存在には、それぞれに応じた状態の心があるのです。
動物であれば、まだ人間に近いと言えるので、心があると言われても、なるほどと思うでしょう。
でも植物や鉱物、水や空気、炎や光などに心があると言われると、信じられないと思います。
しかし、全てが宇宙の分身である以上、それぞれに応じた心があります。
人間がその心を把握できないだけのことです。
それでも、把握できていないはずの心とも、心が通じ合うことはあると思います。
人間同士、心が通じ合うというのはわかりますよね。
大切にしているペットや植物などとも、世話をしている人は、心が通じ合っているのがわかるでしょう。
では、命がないと思われている、水や空気、土や光などはどうでしょうか。
大自然を愛し、大自然の中にいることを好む人たちは、このような存在にも、心があると感覚的に理解していると思います。
自然の中に自分が溶け込むような感じというのが、まさに自然の心と通じ合っているのです。
自然の心には、人間が勝手に決めた利己的な価値観はありません。
ただ、あるがままを感じ、あるがままにいることに、喜びを感じているのです。
その心に触れ合うからこそ、悩みを抱えていたはずの人も、心がきれいに浄化されて、自分が自分でいることを認められるようになるのです。
全てが一つであることを知るというのは、本当の喜びを知るということなのです。
そして、それが人生の目的です。