自分だけの世界 その3

感情が世界を構成する要素だとわかれば、落ち込んだ時に、世界がとても重苦しく感じる理由がわかると思います。

実際、落ち込んでいる時には、あなたは重苦しい世界にいるのです。

こう考えてみて下さい。

あなたが立体映像を映し出している立体スクリーンは、果てしない広さの空間です。

でも、海のように、下の方に下がると、周囲からの圧力を強く感じます。

もちろん、これは物理的な圧力ではありません。
心に作用する圧力です。

逆に上の方に上がると、圧力はどんどん少なくなり、ついには空を飛んでいるような開放感を得られるようになります。

でも、自分が立体スクリーンの上方にいようと、下方にいようと、目に映る世界は何も変わりません。

ですから、自分が立体スクリーンの中を、上下していることには気がつかないのです。

でも、これはパソコンのマウスをスクロールさせて、モニターに映る映像の色や質感を変えるのと同じです。

同じ映像を見ているはずなのに、マウスをスクロールさせると、映像の状態が変わります。

自分でマウスをスクロールさせていると気づいていない人は、どんどん変わって行く映像にうろたえ、元に戻す方法がわからず途方に暮れるでしょう。

でも、自分でスクロールさせているとわかっている人は、何かの弾みで映像の状態を変えてしまっても、すぐに元に戻すことができます。

それと同じように、自分がいる世界の状況が悪化したように思えても、自分が立体スクリーンの下の方に、下がってしまっただけだと理解ができる人は、すぐに上に戻ることができるのです。