こだわりを持つ その1
あなたは何かへのこだわりというものが、あるでしょうか。
こだわりと言ってもいろいろです。
職人や技術者、芸術家などは、自分の思い描く物を、現実世界の中に表現しようと、細かい所へのこだわりを持ちます。
素人にはわからないような、そんな所にまで? というぐらいの、こだわりがあるのです。
日常生活の中のこだわりでは、どんなことがあるでしょうか。
たとえば、掃除の仕方や、洗濯物の干し方、玄関の靴の並べ方など、その人なりのこだわりがあると思います。
他の人からは、何でそんなことにこだわると言われるでしょうが、本人にはそこにこだわる理由があるのです。
見た目がきれいだとか、この方が効率的だとか、親がそうしていたからとか、その理由も人によって違います。
縁起を担いで、勝負事の時には、自分のお気に入りの髪型にしたり、お気に入りの衣服を着たりする人もいるでしょう。
カレーライスにジャガイモを入れるのか入れないのか、それもこだわりです。
いろんなこだわりがありますが、何にどうこだわるのかは、本人の勝手です。
他人のこだわりを否定せず、自分なりのこだわりを楽しむのであれば、結構なことだと思います。
しかし、自分だけが正しいと考えてしまうと、他人のこだわりにケチをつけたくなってしまいます。
場合によっては、大喧嘩に発展することもあります。
でも、それは正しいこだわりではありません。
こだわりとは自分だけのものであり、他人にとやかく言われるものではありません。
逆に言えば、自分が他人にとやかく言ってはいけないのです。
自分だけが満足するためのものが、こだわりなのです。
それを理解してくれる人がいれば嬉しいですが、理解してもらえなくたっていいのです。
誰もいない、誰も見ていないところで、自分なりのこだわりを楽しめるようになれば、その人は幸せだと思います。