振動とは その5
波長の合った音叉は、共鳴し合います。
波長が異なる音には、音叉は共鳴しません。
人間が価値観を共有する時、それぞれの意識が音叉と同じように、互いの振動に共鳴し合っています。
そのため、全く異なる価値観には、耳を貸そうともしません。
それはその価値観が持つ振動数が、その人の意識の振動数と合わないからです。
他者を思いやったり、誰かと心を一つにするというのは、意識が共鳴していることに他なりません。
共鳴できる相手が多ければ多いほど、そこには大きな家族、あるいは大きな仲間が生まれます。
逆に、共鳴できる相手がいなければ、その人は孤独を感じ、周囲は敵ばかりだと思うでしょう。
元々の家族や仲間、あるいは地域の人間、同じ職場の人、同じ民族、同じ宗教、同じ国など、共通するものを通じて、これらの共鳴は起こります。
共鳴が起こらない相手に対しては、警戒しますし、初めから敵と見なすことも有り得ます。
ところが、そんな相手に対しても共鳴するということが、わかる場合があります。
それは相手が自分たちと同じ人間であると理解する時です。
戦争で戦い、殺し合った相手にも、自分と同じ愛する家族がいて、平和な暮らしを望んでいただけだと知ったなら、どんな気持ちを抱くでしょうか。
そこには深い悲しみと後悔が生まれ、その先には相手をいたわる気持ちが生じます。
つまり、敵だった相手への共感です。
それは、相手への理解が深まったということでもあります。
理解が深まることで、自分が音叉として使っている意識の振動数が、変化するのです。
互いに異なる振動数の音叉ではなく、互いに共鳴できる振動数の音叉を、用いるようになるのです。
そうなると、その人は他の人に対しても、この音叉を利用するようになります。
この人の世界観は大きく変化し、世の中には敵が多いと思っていたのに、実際には友だちになりたいと思う人ばかりだと気がつきます。
動物も植物も自然の環境も、全て人間が利用するためにあると思っている人が、可愛らしい動物や、慈愛に満ちた植物、生命を感じさせる自然に触れることができれば、どうでしょうか。
やはり、それらに対する見方や考え方が、がらりと変わることでしょう。
平気で生き物を殺し、自然を破壊していたはずの人が、動物愛護や環境保護の精神に目覚めるのです。
これも、人間以外の存在に対して、共鳴できる振動数の音叉を、自分が持っていたことに気づかされるから起こることです。
一度、その音叉の存在を知ってしまうと、古い音叉は二度と使おうとは思いません。
そして、これらの音叉の振動数は、理解度が深まるほど高くなって行くのです。
つまり、意識の振動数が上がるということであり、それは人間として進化したと言えるでしょう。
見た目は同じ姿に見えても、エネルギー体としてのその人の存在は、以前とは全く異なるものになっています。
UFOの存在をアメリカ政府が正式に認めたことで、科学的な宇宙観も広がることでしょう。
その時に、UFOの中にいるであろう知性体を恐れるのか、彼らを理解するのかで、その人の振動数がわかります。
彼らも自分たちと同じ光の存在だと理解することができたなら、心の音叉の振動数は、ぐっと高まることでしょう。
彼らは人類よりも知性が高い存在ですが、崇める対象でも恐れる対象でもありません。
彼らは私たちと同じ光の化身であり、仲間なのです。
そのことを彼らは私たちに伝えようと、我慢強く人類の成長を待っているのです。
でも、現在の地球ほど、全人類的に様々な経験や価値観を、共有できたことはないでしょう。
見た目には大変なことばかりですが、今起こっていることをきっかけにして、人類は地球人としての意識に目覚めることと思います。
その時に、UFOはUFOではなくなり、異星人あるいは異次元の存在と、互いを尊敬し合えるようになるでしょう。