振動とは その4
意識の振動状態によって、その意識が認識できる世界は、異なって来ます。
逆に言えば、世界をどのように認識できるかが、その意識の振動数を決めると言えるでしょう。
ずっと同じ世界観で過ごしているうちは、振動数に変化は起こりません。
せっかく人間として生まれているのに、獣のような暮らしを続けていると、振動数は下がってしまいます。
自分や世界について深く思考し、そこに新たな発見や理解を見い出すことができたなら、それは振動数を上げるでしょう。
実際、科学の発展は、そうなる前と比べると、人間の知性をかなり高くしてくれたと思います。
しかし、自分や世界についての理解を深めるために、科学一辺倒になるのは偏った見方ですし、限界があります。
これまでの科学を超えた、古くて新しい見方によって、物事の理解を進める必要があるでしょう。
それは自分と他者、人間と自然を分離しない見方です。
他の人たちと気持ちが通じ合えるようになり、また、自然の存在や地球、太陽、宇宙に対して、敬愛の心を持つようになることです。
また、生きることや死ぬことについて真剣に考えて、自分たちが認識しているよりも、本当の世界はもっと大きく無限であると気づくことです。
それができれば、人間の意識の振動数は、ぐっと高くなるのは間違いありません。
それができるようになった時に、今の人間の姿を振り返ったなら、きっと同じ人間だとは信じられなくなるでしょう。
今の人々が、いかに自分が人間であることを理解せず、操作不能になったロボットのように、無益なことばかりしているのかと、情けなくなるに違いありません。
戦争や貧困、犯罪などは、振動数を下げるものです。
これらに心が囚われてしまうと、その人の振動数は下がってしまいます。
そんな人の心の中は、不安や恐れ、怒りや悲しみ、憎しみなどで一杯になります。
物事を考える基盤が、このようなネガティブな考えですと、希望のある考え方ができません。
常にストレスを抱え、誰かに縋ることばかり考えるか、力こそ正義だと言って、他の人を無理やり支配しようとするでしょう。
でも、振動数が高くなれば、戦争や貧困、犯罪などを見た時に、どうしてそうなるのかを考えます。
それが悲惨なことはわかりますが、そこに心が囚われることはありません。
どうすれば、それがよくなるのかを考え、根本的な原因を探ります。
一人にできることは限られていても、少なくともその人は、自分の暮らしについては、それらの悲惨なことが起こるようなことは排除して、楽しく暮らそうとするでしょう。
そういう人が多く増えて行けば、自然と社会全体が楽しいものへと変化して行きます。
何か問題が起こったなら、それをステップにして、よりよい社会を築こうとするのです。
最終的には、この世が楽園となるでしょう。
そして現実にいま、それが起ころうとしているのです。