アメリカのUFO公聴会 その2
正体がわからないからUFO(未確認飛行物体)と呼ばれます。
公聴会を開いたところで、目撃されたものが何であるのかは、誰も答えることができません。
答えることができれば、それはUFOではありません。
ですから、いくら審議したところで、UFOが何であるのかという結論は出せないでしょう。
実際、今回の公聴会でも結論は出ていませんし、アメリカ政府はUFOという言葉ではなく、UAP(未確認航空現象)という言い方をしています。
何かがそこにあるという表現のUFOではなく、何かそのように見えたという表現であるUAPを使っているのです。
UFOという言葉を使いたくない、アメリカ政府の考え方が見て取れます。
現象であるのなら、公聴会で問題はされないでしょう。
また、目撃証人の多くが軍人ですが、その軍人たちが、そこに何かの物体があったと証言しているわけです。
これを現象という表現をするのは妙な話であり、UFOという言葉の使用を避けていること自体が、政府がUFOが何であるのかを認識している証拠のように思えます。
モールトリー国防次官は、UAPを「遭遇してもすぐに識別できない空中の物体」と定義したと言います。
こう定義するのであれば、初めからUFOという言葉を用いる方がいいと思います。
さらにモールトリー国防次官は、適切なデータと厳密な科学的分析を組み合わせることで、その物体を特定できる可能性が高まると述べたそうです。
あくまでも、異星人あるいは異次元の存在の関与を、認めたくないような口ぶりです。
いずれにしても、UFOもしくはUAPが何であるのかという結論は、何度公聴会を開いた所で、解明されることはないでしょう。
重要なのは、アメリカ政府が正式にこれらの存在を認め、それについて真剣に議論しているということなのです。
恐らく、今後はUFO目撃がもっと増えることでしょう。
とにかく、人間以外で、人間よりも遙かに高い知性を備えた存在が、この世界にいるということを、人々が認めざるを得ないようになるのは、間違いないと思います。
ただ、それでみんながパニックにならないような配慮は、UFO側ではなされていると思います。
そうでなければ、とうの昔に、UFOの大群が姿を見せて、人々を恐怖のどん底へ突き落としているはずです。
そうではなく、UFO側は人間が自分たちに目を向け、理解しようとするのを待っているのです。
そして、少しずつではありますが、ようやくその姿勢を人々が見せ始めたのです。
ですから、UFOが当たり前のように姿を見せるようになるのは、近い将来だと思います。