> 悩まれている方へ > 幸せへの道しるべ > 擬人化の楽しさ

擬人化の楽しさ

この記事は4で読めます。

アニメ映画では、動物や植物が人間のように、お喋りをしたり、泣いたり笑ったりしますよね。

動物が衣服を身に着け、二本足で歩き、レストランで食事をしたり、仕事をしたりします。

植物は動きませんが、木の幹の部分や、草花の花の所が、顔になって喋ったり歌ったりします。

そんな映像は、子供たちをワクワクさせますし、大人も楽しい気分にさせてくれます。

 ※えびてんさんによるイラストACからの画像です。

動植物だけでなく、食器や時計などの品物が、やはり衣服を着て、人間のようにふるまったりもします。

空に浮かぶ、太陽や月や星たちが微笑むのも、お馴染みの場面でしょう。

そんな気分で空を見上げると、直接は星たちから、何もしてもらえなくても、空から見守ってもらえているようで、温かい気持ちになりますよね。

 ※鳥獣戯画より

日本の最古の漫画として、有名な鳥獣戯画も、カエルやウサギが、人間のように描かれています。

同じ古い漫画で、百鬼夜行も面白いですね。

鬼や魔物たちが描かれているのですが、中には長年使われた家財道具などが、付喪神になった者もいます。

これも擬人化です。

 ※百鬼夜行の一部 琵琶の付喪神が琴の付喪神を、引っ張っているところ。後ろにいるのは、浅沓の付喪神。

このように擬人化された、動植物や品物などに、人はとても親しみを覚えます。

それは、自分とは全く別の存在と、見なしていたものが、自分と同じ人間のように、感じられるからです。

人と同じように考え、振る舞えるものは、外見が人と異なっていても、同じ仲間として見るのですね。

あなたにとって、お気に入りの品物があれば、その品物はあなたにとって、特別なものとなります。

たとえば車ですが、他の人から見れば、ただの車でしょう。

でも、あなたから見れば、大切な相棒のように、思えるはずです。

ペットの動物や、大切に育てている植物も同じです。

他の人から見れば、どこにでもいるような動植物です。

でも、あなたにとっては家族と同じです。

 ※Fale Llorente AlmansaさんによるPixabayからの画像です。

人間ではないものに、人間とおなじ価値を覚え、人間と同じように扱うと、その人の人生は、とても豊かで温かく、面白いものになります。

それは、その人が勝手に、妄想しているだけだと、思うかも知れません。

しかし、実際に相手にも、ちゃんとした意識があり、こちらの想いに、反応してくれるのだとすれば、どうでしょうか。

山や海、空に浮かぶ雲。

どれも、普段は自分という概念を、持っているようには見えません。

しかし、呼びかけることで、そこに呼びかけられた者としての自我が、一時的にでも生じるのではないかと、私は考えるのです。

 ※MichaelGaidaさんによるPixabayからの画像です。

呼びかけるのをやめれば、元の自我のない意識に戻ります。

しかし、長く呼びかけ続ければ、そこの部分に自我の意識が、定着するのかも知れません。

そうして生じた自我の意識は、呼びかける者との間にだけ、交流を行うのです。

それによって、呼びかける方の心には、愛着が生まれるのでしょう。

これと同じように、様々なものに意識を向けて、微笑んでみて下さい。

きっと向こうからも、微笑みが返されることでしょう。
もちろん、その微笑みは、あなたにしかわかりません。

その対象を地球や、太陽、月、星などに広げるのも、楽しいと思います。

空の上から微笑み返されて、アニメの主人公になったような、気分になれますよ。

そして宇宙という、この世界自体にも、微笑みかけてみて下さい。

そうすれば、あなたの人生は、微笑みに包まれることでしょう。

 ※Free-PhotosさんによるPixabayからの画像です。