> 悩まれている方へ > 幸せへの道しるべ > 好奇心

好奇心

この記事は6で読めます。
 ※Heinrich HessさんによるPixabayからの画像 です。

子供は好奇心が旺盛です。
みなさんも子供の頃は、いろんなことに興味が引かれたでしょう。

ところが大人になると、何故か子供の頃の気持ちを、心の奥底へ仕舞い込んでしまいます。

ふざけたりしていると、いい歳をしてとか、子供みたいだと言われますよね。
何か仕事以外のことに、夢中になっていると、周囲から冷ややかな目で、見られたりもします。

そんな環境にいると、子供の心を表に出すのは、いけないことだと考えてしまいます。

だけど、何かに夢中になれるというのは、とてもいいことなのです。

大人になっても、子供の頃の気持ちが、消えることはありません。
見ないように、あるいは出さないようにしているだけです。

特に日本人には、その傾向が強いようです。
指示されたことを、機械的に黙々とこなすのが、仕事だと思い込んでいる人が、多いと思います。

でも、これは人の心にとって、不自然なことです。

仕事だって、楽しんでやる方がいいのです。
楽しむ方が長続きしますし、質のいい仕事ができます。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

仕事を楽しむとは、仕事に好奇心を向けて、いい仕事ができるような、工夫ができることです。
それは一種の遊びです。
子供心の出番です。

いい仕事とは、大人の心と子供の心の、両方を上手く、引き出して行うものです。

大人のくせにとか、自分の年がわかっているのか、などと言われなければ、みんな、子供心を持った大人になると思います。

そもそも、大人と子供の間に線引きなんてできないのです。

 ※Adina VoicuさんによるPixabayからの画像です。

犬や猫を飼ったことがある人なら、わかると思います。

動物は成長しても、遊ぶ時は子供の頃と同じように、夢中になって遊びます。
遊びに関して、動物は歳を取っても子供のままなのです。

大人になるということは、子供の心に経験や知識が、装備されることだと考えて下さい。
経験や知識が、子供の心の新たな衣装、武器や防具、あるいは面白いことを探す、探査機などになるのです。

でも、その中心にいるのは、常に子供の時の心なのです。

子供の心とは、言い換えれば、好奇心そのものです。

好奇心は人間の本質であり、これを封じられると、喜びを感じられなくなります。
大人になったからと言って、好奇心を抑え込むのは、間違っています。

従業員の好奇心を、上手く引き出せる職場は、業績が伸びると思います。

黙って言われた仕事だけしろと言うような、威圧的かつ機械的な職場は、仕事の質が落ちます。
また、仕事を辞める人も多いでしょう。

何だか仕事が面白くないし、日常の生活も、それほど楽しいと感じられない。
そんな時、あなたは好奇心を見失っています。

喜びのある人生を送りたければ、自分の中の好奇心を、仕舞い込まずに表に出しましょう。
そして、人生のナビゲーターになってもらうのです。

そんなこと言ったって、好きなことをするのは、言うほど簡単じゃないよ、と言いたいあなた。

本当に好きなことを、やってみましたか。
頭の中で考えただけで、結論を出しているのではありませんか。

日本人の悪い所は、何事も最初から完璧にしないといけない、という思い込みです。
これは学校教育で、何でも100点を求められていたからでしょう。

 ※みんとさんによる写真ACからの画像です。

それに日本の教育は、暗記や計算が中心です。
好奇心をかきたてるような、創造性を高める授業は、ほとんどありません。

でも、だからって好奇心を押さえ込むのは、絶対に損です。
だって、あなたの人生じゃないですか。

失敗したっていいんです。
最初から上手く行く人はいませんし、失敗も経験です。

失敗が多い方が、上手く行った時の喜びは、ひとしおでしょう。
それに、失敗をたくさんしている人ほど、話が面白いものです。

自分では失敗ばかりして、だめな人間だと思うかも知れません。
でも、周囲の人は、そういう人こそ、魅力的に見えるものです。

失敗が続いて、その道が嫌になることも、あると思います。
でも、それで自信を失う必要はありません。

それは、あなたに技量や才能がなかった、という意味ではないのです。
単にあなたの好奇心が、それを続けることに、興味を失っただけのことです

自分が求めているのは、これじゃなかった。
もっと他に、面白いことがあるはずだ。
好奇心は、こう言いたいのです。

本当に強い関心を持っていたなら、どんなに失敗が続いても、それをやめることはありません。
好奇心は、そういう興味を求めているのです。

 ※Free-PhotosさんによるPixabayからの画像です。

自分が何に興味を持つのか、わからないこともあるでしょう。
そんな人は、とにかくいろんなものを見たり体験することを、お勧めします。

行ったことのない所があれば、どんどん行ってみましょう。
身近な所でも、普段は全然見ないような所に、目を向けて見ましょう。
どうでもいいような疑問を大切にして、その答を追求して行きましょう。

そういう些細なことへの関心が、やがて本当の興味へと導いてくれます。

それを他の人が、つまらないことだと思うかも知れません。
でも、それはその人の興味であり、価値観です。
あなたの興味や、価値観ではありません。

あなたが他人の興味や価値観に、合わせる必要はないのです。
あなたの人生に必要なのは、あなた自身の好奇心と価値観なのです。

ここで大切なポイントがあります。

好奇心は興味を探求し続けながら、あなたを喜びの方向へ、導こうとします。
でも人生の喜びは、その先だけにあるわけではないのです。

探求の結果、何か大きな成果が出たら、最高に嬉しいでしょう。
だけど、そこへ至るまでの過程にも喜びはあります。

むしろ、そちらの喜びの方が、本当の喜びだと思います。

まず、何かに夢中になる喜び。
これは成果を出すまでのものです。

次に、ゴールへ向かう途中で、思いがけず発見する、新たな人間関係や経験や知識。
あるいは、自分を陰ながら支えてくれた人たちの想い。
こういったものも、大きな喜びになるでしょう。

夢中になって険しい道を、かき分けるように進むあなた。
目標は見えてはいるのですが、まだま遠い道のりです。

あなたは少し立ち止まって、自分が進んで来た道を振り返ります。
すると、そこには様々なきれいな花が、いっぱい咲き誇っていました。

花々は喜びに満ちた笑顔で、あなたを応援してくれているようです。
あなたは感激して、涙が止まらなくなりました。

こんなイメージでしょうか。

 ※6557056さんによるPixabayからの画像 です。

これこそが、人生の本当の喜びなのだと、私は考えています。
どの方向へ進めば、幸せを発見できるのか、好奇心はそれを示してくれているのです。

だからと言って、結果なんてどうでもいい、とは思わないで下さいね。
最高の結果を期待して進むからこそ、そこへ至る道が、幸せの花で満たされるのですから。