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見直されるべき事業 その1

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資本主義の世の中では、お金を稼ぐことが第一と考えられています。

そのため多くの企業は、いろいろ理念を掲げてはいても、収益を上げることを第一考えます。

いい商品を作った結果、稼ぎが手に入る、というのではなく、稼ぎを手に入れるために、いい商品を開発する、という流れになっている所が多いと思います。

いい商品を作った結果、稼ぎが手に入る場合の「いい商品」とは、こだわりを持った本当にいい商品です。

ところが、稼ぎを手に入れるために開発する「いい商品」とは、お客に注目させることが一番の商品になりますから、それは必ずしも本当にいい商品とは限りません。

お客に、いいと思わせることができればOKですから、本当にいい商品でなくても構わないのです。

昔であれば、メイドインジャパンは信頼の証でしたし、日本の商品は性能がよくて壊れにくくて長持ちするのが売りでした。

しかし、今はお客に買い換えてもらうために、わざと長持ちしないように作ったり、値段を安く見せかけるために、商品の質を落としたりすることが多いと聞きます。

アメリカで好い加減な作りをされた、日本製の自動車のエアバッグで、多くの人が亡くなって大きな騒動になったことがありました。

そのエアバッグを製造したのが日本の企業だと知った時、私は大きなショックを受けました。

メイドインジャパンの信頼が、粉々に吹っ飛んでしまったのです。

その後も似たような問題がいろいろ出ました。

どれもこれも上からの指示で、現場に無理なことをさせた結果、不良品であるにも関わらず、正規の商品として市場に出てしまうのです。

全ては金儲けを第一に考える企業トップの責任です。

本来はそんな企業に仕事をさせてはいけないのですが、今の世の中はそれが通用してしまうわけです。

今、ニュースで大きく取り上げられている、北海道の知床の観光船の事件も同じことです。

海のこともよく知らない経営者が、乗客の危険を顧みずに、無理な出航をさせた理由は、お金以外にはないでしょう。

今更どんなに頭を下げたところで、死んだ人たちの命は戻って来ません。

他の観光船の会社の人たちは、この会社がいつか大きな事故を起こすと思っていたようですが、そんな会社が事業を継続できている現状が、私はおかしいと思います。

安全を軽視していることがわかっているのであれば、その時点で営業を停止させるべきだったでしょう。

ところが、日本は大きな事故が起こらなければ、問題点が指摘されていても、それに対して対処しようとしません。

日本の悪い癖です。

このような問題は、直接的には経営者が悪いのですが、その経営者が事業をできる環境を、維持している者たちの責任が、一番大きいと私は思います。