がんが自然に治る生き方 その11
「がんが自然に治る生き方」というケリー博士の本は、本当に素晴らしい本だと思います。
2014年にアメリカで発売され、早くも同年11月には、世界初の翻訳書として、日本でこの本が発売されました。
この本に書かれていることは、正しいことだと私は思います。
ただ、正しいからそうできるかと言うと、恐らく多くの人にとっては、そう簡単にはいかないかもしれません。
また、アメリカと日本とで、人々が置かれた環境が違うということも、本の内容に影響を与えているでしょう。
そのため、日本人としてこの本を読んだ時に、アメリカ人ほどには理解ができないかもしれませんし、アメリカ人とは異なる理解ができるかもしれません。
いずれにしても、ケリー博士が伝えてくれた情報は、とても重要で役に立つものばかりだと、私は思います。
「がんが自然に治る生き方」という表題を見ると、この本はがん患者のために、書かれた本だと思われるでしょう。
事実、ケリー博士が集めた情報は、病院から見放されたようながん患者のものばかりですし、そのがん患者が見事にがんを克服したということに、博士自身が驚愕した話です。
しかし、本の内容をよく読んでみると、これはがん患者に限ったことではなく、他の病気の人にとっても言える大事な話だし、まだ病気になっていないと思われる人にとっても、重要な情報が書かれていると気がつくと思います。
つまり、ここに書かれていることは、人間が人間として自然に生きるための方法なのです。
がんという病を克服する、という切り口から入ってはいますが、結局は本来の人間としての姿を取り戻すことによって、がんを克服することができたという話です。
ですから、別にがんではない他の病気についても、ここに書かれている情報を参考にすれば、多くの病気が改善に向かうことが、期待されると思います。
また、自分は健康で全然病気じゃないよと、思っている人たちも、それはまだ病気が表面化していないだけのことで、いつ病気が顔を出すかわからないと、知ることができるでしょう。
それに、体の病気ばかりでなく、心の病気や、病気とは見なされていない心身の不調、あるいは漠然とした将来への不安や、自分への自信のなさ、などについても、この本を読むことで、いろいろ考えさせられることと思います。
表題だけを見ると、自分には関係ないやと思う人が多いでしょうが、ぜひ一度手に取って、読んでみて下さい。
きっと、何か発見があるでしょう。