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がんが自然に治る生き方 その8

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「周囲の人の支えを受け入れる」

人は社会的な生き物で、互いに助け合って生きています。

一人で生きていると思う人もいるでしょうが、実際はいろんな所で、多くの人たちの力の恩恵を受けています。

たとえば、当たり前に歩いている道だって、誰かが造ってくれたものです。

暮らしている家だって、着ている服だって、毎日食べる食べ物だって、会ったこともない誰かが、作ってくれたものなのです。

そもそもこの世界に生まれて来られたのは、両親がいたからです。

どんなに親子関係が悪くても、親があったからこそ、今の自分がいるのです。

その事実を忘れてしまうと、人は孤独に陥り、自分一人で生きていると感じることを、寂しく感じたり、あるいは逆に誇らしく思うのです。

この場合の誇らしさとういうものは、寂しさの裏返しです。

誇らしく思うことで、寂しい気持ちを打ち消そうとしているのです。

孤独に見えても、飄々と生きている人は、決して自分を誇らしくは感じていません。

もちろん寂しさも感じていません。

一人で生きているように見えても、常に周囲とのつながりを認識し、いろんな人への感謝の気持ちを持っている人は、決して孤独ではないのです。

孤独な人がいた場合、あるいは困った状況にある人がいる時に、その人たちに手を差し伸べる人がいます。

そういう人を見ると、放っておけないと思う人たちです。

とても善良で、素敵な人たちです。

しかし、彼らの中には、自分が困った状況になった時に、周囲から差し伸べられた手を、大丈夫だからと言って、拒む人がいます。

自分は常に手を差し伸べる側の人間であって、差し伸べられる側の人間ではないと思うのです。

人に何かを教える立場の人が、誰かに教えられるのは、得意でないということは、結構あるのではないでしょうか。

それと同じようなものです。

そこにはプライドがあって、そのプライドが他人からの支援を、拒ませるのです。

でも結局、これは自分はあなたたちとは違うんだ、自分はあなたたちより高い所にいるんだ、という気持ちがあるということで、ある意味、相手を低く見ているのです。

だからこそ、自分がその低い位置に落ちることを、受け入れられないのですね。

こういう人たちは、本当は自分に自信がなく、自分こそがみんなより低い位置にいるのだと、心の底で受け止めているのです。

それを認めたくないがために、相手の方が自分より低い位置にいるのだと思いたくなるし、そう見える人がいると、喜んでそこへ行こうとするのです。

自分も相手も対等であると思っていれば、誰かを助けることを特別なこととは感じません。

ですから、自分が助けてもらう時も、気軽に助けを受け入れて、「ありがとう、助かりました」と言えるのです。

助けを愛を示す行動だと考えれば、助け合いというものは、お互いに愛を贈り合うということです。

助けるばかりで、自分への助けを拒む人は、愛を贈り合っていません。

愛を拒んでいますし、相手へ贈っているのも、本当の愛ではなく、施しに過ぎません。

その施しは、実は相手のためではなく、自分のプライドのためにしているだけなのです。

でも、なかなか本人はそのことに気がつかないものです。

悪意があってやっているわけではないからです。

しかし、その結果、自分が実は孤独なんだ、ということもわからなくて、エネルギー的には閉塞状態に陥ります。

その結果、体のエネルギーにも変調を来し、がんなどの病気を引き起こすのです。

川の流れのように、エネルギーというものは、見た目は同じでも、その中身は常に新しいものが流れ込んで、同じ新鮮な状態を保ちます。

体の中でも、常に血液が酸素や養分を細胞に運びますし、酸素や養分は呼吸や食事という形で、新しいものを取り込み続けています。

私たちの心のエネルギーも、自分自身の意識の高い部分から、常にエネルギーが流れ込んでいますし、他の人や他の生き物たちからも、心を通わせる形でエネルギーを交換しています。

自然の中にいる時に、全身に伝わって来る自然の息吹も、自然から受け取るエネルギーなのです。

しかし、自分が孤独だと感じたり、そう思い込んだりしていると、他人からのエネルギーを受け取れなくなります。

ひどくなると、自分自身の高い部分からのエネルギーさえも、受け取りにくくなります。

そんな時でも、他の動物や植物と接したり、大自然の真っ只中に身を置くと、人間の価値観を通さずに相手と向き合えるので、何の抵抗もなく相手の愛を受け取ることができます。

それによって、愛を受け取るという感覚を思い出すことができれば、相手が人間であっても、その人からの愛を素直に受け取ることができるようになります。

また、自分自身についても、もっと大きな存在なのだと理解できると、上からのエネルギーがスムースに流れ込んで来るのです。

自分が孤独だと感じているいないに関わらず、他の人からの愛の気持ちを、素直に受け取れない人は、自然と触れ合うようにしてみて下さい。

きっと、自分が自分自身を愛していなかったのだと、気づかされると思います。

それは、自分なんかこの程度の人間なんだと、自分で自分のことを、悪く決めつけていたということに、気づくことです。

自然に受け入れてもらえると、自分にはそれだけの価値があるとわかります。

自分を素直に認め、素直に愛せるようになれば、周囲の人たちの関係も変わります。

そして、人々と心がつながるということを理解できれば、本来の自分の姿を取り戻し、心身ともにエネルギーは自然な状態になるのです。