がんが自然に治る生き方 その7
「より前向きに生きる」
より前向きに生きるとは、幸せ・喜び・愛といった感情を、日々感じるようにすることだと、ケリー博士は述べています。
人生に喜びを感じながら生きることは、体をリラックスさせ、傷んだ部分を修復したり、消化機能を高めたり、免疫力を強める働きがあるとされています。
それは体の状態を、本来のあるべき姿に戻すということであり、心が喜びに満たされることで、体がそのようになるのは、まさに互いがエネルギーとして、作用し合っていることに、他ならないでしょう。
そして、そのことは人が喜びに生きるということこそが、人間としての自然な状態にあると、教えてくれています。
そうでなければ、喜びを感じることで、体が自然な状態に戻ろうとするわけがありません。
喜びが人にとって自然な状態であるからこそ、体も連動して自然な状態になるのです。
これは逆も言えることで、体のエネルギー状態がゆがんだままでいると、それが心のエネルギー状態のゆがみを引き起こして、精神的な問題につながることもあるということです。
カルシウムが不足すると、イライラするという話がありますが、これなんかは体の状態が、心に影響を与えるいい例でしょう。
体の不調から気分が重くなるということも、日常茶飯事です。
具合が悪くても働き続ける生活をしている人は、喜びを求める気持ちが起こらなくなります。
あきらめの気持ちが、さらに体を酷使して、悪循環に陥ります。
職場によっては、このようにロボットみたいな、人間を望む所があります。
どんなにひどい目に遭わせても、たまに文句を言うだけで、毎日同じように働き続けてくれるからです。
前向きに生きるということは、そのような場所は、自分には似つかわしくないと悟ることであり、本来の自由な自分というものを、取り戻すことなのです。
病気になると、人は同じ環境を維持するために、病気を治そうと躍起になります。
でも、あなたはこの環境にいてはいけない、と体が訴える声こそが、病気なのだと理解するならば、病気が起こった時の対応の仕方が、全く違ったものになるでしょう。
病気を治すことばかりに意識を向けるということは、危険を知らせる警報器がうるさくて、その音を消すことだけに、懸命になるのと同じです。
実際に、警報器が煩わしくて、その電源を切っていたために、大惨事を引き起こしてしまったという、愚かな事件が起こっています。
病気の本当の意味を知らずに、病気を治すことばかり考えるのは、これと同じことです。
がんのように命に関わる病気であれば、尚更その意味を理解するべきでしょう。
自分を一人の人間と見た時に、自分のエネルギー状態は、果たして自然な状態にあるのだろうか、と考えるべきです。