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てこの原理 その1

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先日、庭木の手入れをするのに、大きな枝切りばさみを使って、何本も太い枝を切りました。

小さな枝切りばさみでは、とても切れないような枝でも、その枝切りばさみを使えば、驚くほどにさくさくと切れました。

それでも普段やらないことを、一気にやってしまったので、両方の腕が強張ってしまい、大変でした。

やっぱり普段から、体を鍛えておかないといけませんね。

ところで、この枝切りばさみですが、力のない私でも太い枝を切ることができるのは、枝切りばさみが、てこの原理を応用しているからです。

てこの原理は、ご存知だと思いますが、小さな力で大きな仕事を行うものです。

そのままでは持ち上げることができない重い物も、脇に石のような堅い物を置き、その石を支点にして、太い丈夫な棒や板を、その重い物の下へ差し入れると、棒や板の手前を押し下げることで、重い物を動かせるのです。

もちろん、直接重い物を動かそうとするよりも、遙かに少ない力で動かせます。

この不思議な仕組みが、てこの原理です。

 ※bBearさんによる写真ACからの画像です。

そのポイントは支点の位置です。

すなわち、支点から見た力を加える側と、力を加えられる側との距離です。

ちょうど棒の真ん中に支点を置いた時に、必要な力を基準にすると、力を加える所と支点の距離が長くなると、必要な力は少なくなり、短くなると必要な力が増えます。

楽に作業をしようと思うなら、できるだけ自分と支点との距離を、長くしておくのがいいわけですね。

もちろん、力を加えるための棒や支点が、脆いと話になりません。

棒も支点も丈夫なものを用意しておく必要があります。

さて、前置きが長くなりましたが、現実世界が夢と同じで、人類の集団意識が見ている夢だとすれば、現実世界を構成しているのは、人類意識の精神エネルギーだと言えます。

てこの原理は、その精神エネルギーにおける法則ですから、私たちの意識の働きにも適応できるのです。

何か物事を成し遂げようとする場合、いろいろやってみるものの、結局うまくいかないと、あきらめてしまうことがあるでしょう。

これをてこの原理に当てはめて考えてみると、うまく行かないのは、自分と達成すべき目的との間にある、支点の位置が悪いということです。

支点は目的物に近い位置にあるほど、目的物に大きな力を加えられます。

ただし、目的物を動かせる距離は、力を加える物の動く距離よりも、短くなります。

加える力は少なくて済む分、動く距離は長くなるわけですね。

これは要するに、急がば回れということです。

 ※Valdas MiskinisさんによるPixabayからの画像 です。

山の頂上に登るのに、真っ直ぐ斜面を突き進むのに対して、山の周りをぐるぐる回る道の方が、楽に坂道を登ることができます。

ただ、ぐるぐる回る分だけ長く歩くことになるわけです。

力が有り余っているような人であれば、てこの支点が自分の方に近くても、平気で目的の物を動かせるでしょうし、急な登り道だって、ずんずん登って行けるでしょう。

でも、そうでない人の場合、自分の力に応じたやり方をやれば、少しずつではありますが、また時間はかかるでしょうが、最終的には目的を達成することができるのです。

それを途中であきらめてしまうから、できないままという結果が残るのですね。

てこや回り道であれば、理屈がわかっていますから、時間はかかっても、最後にはうまく行くと思って、途中で投げ出すことはしません。

一方、心の作用については、同じように受け止めないので、あの人にはできても、自分には無理だと思ってしまうのです。

でも、自分がやろうとすることが、実現できるかどうかも、てこの原理と同じです。

自分の力でできる支点を見つけて、それで少しずつ動かしていけば、必ず願ったことは叶うでしょう。