どうして戦争が起こるのか その2
抑圧と不安の中で暮らしている人は、自分の人生を生きているとは言えません。
自分の人生を生きられないからこそ、抑圧を感じたり不安になったりするのです。
自分の人生を生きている人は、喜びと充実を感じることができます。
大変なことがあっても、それを抑圧や不安という形には受け止めません。
困難はチャレンジであり、その先に喜びが待っていることを理解しています。
そんな人たちは他人と争ったりはしません。
そんな暇があれば、自分がやりたいことに没頭するでしょう。
世界中の人が、自分の人生を生きることができれば、戦争はなくなります。
自分の人生を生きるということは、自分勝手に生きるとういことではありません。
人間として、人間らしい人生を生きるということです。
人間らしい人生を生きれば、他人を思いやったり、感謝の気持ちを持つようになります。
好きなことをするにしても、それで他人に迷惑をかけることはありません。
自分も喜び、他の人たちも喜ぶということを望むのが、人間らしい人生です。
それが人間本来の自然な姿です。
不安になったり、争ったり、苦しんだりというのは、本来の姿をゆがめられた、不自然な状態なのです。
人間の自然な姿を見せてくれるいい例は、幼い子供たちでしょう。
彼らは喜びを追い求めることに夢中です。
他人との関係がわからなくて、他の子供と衝突することもありますが、そんな時にどうすれば喜びにつながるかを学べば、あとはそのようにします。
それが学べなくて、嫌な想いばかりをさせられてしまうと、次第に心がゆがんでしまって、不自然な状態になるのです。
話を戻しますが、戦争が繰り返されるということは、人々が自分の人生を生きていないからです。
では、どうして自分の人生を生きられないのでしょうか。
答えは簡単です。
そんなことになれば、支配者は人々を支配できないからです。