夢を現実に その1
夢と現実は、よく対比に使われる言葉です。
現実は本当にあることだけれど、夢は幻のようなもので、本当のことではないというイメージです。
自分はこうなりたいとか、こうあって欲しいなどという望みも、まだ確定していない不確実なものなので、夢という言葉で表現されます。
夢に憧れる。
夢を追い求める。
夢を叶える。
これらは曖昧だったものを、現実のものにしたい、現実のものにしようとしている、現実の物にするという意味です。
実際、そのようにしている人もいますが、夢は夢だからと、憧れのままにしている人の方が、多いと思います。
でも、夢を叶える人がいるのであれば、同じ人間なのですから、他の人が夢を叶えられないはずがありません。
自分には無理だという思い込みが、邪魔になっているからできないのです。
あるいは、口では夢だと言いながら、本当はそこまで思い入れがないかもしれません。
本気で思っていなければ、夢が叶うわけがないのです。
この世界では、想いは行動という形で表現されます。
こんなことがしたいんだよね、と言いながら、それに向かって一歩も動こうとしないのは、本当はそれほどには思ってないんだよ、ということなのです。
何かを創る時、そのための企画あるいは設計図やイメージが、一番先に出て来ます。
そして、それらに従って、必要な情報を集めたり、必要なものを揃えて、具体的な実現へと動きます。
それでも、すぐに思ったものが実現できるとは限らず、何度も失敗を繰り返しながら、試行錯誤することが多いでしょう。
そうすることで一番いい方法を見つけ出して、最終的には思ったとおりのものを、創り上げるのです。
夢を叶えるというのは、これと同じことです。
夢に憧れるというのは、企画や設計図やイメージを眺めて、いいなぁと思っている状態です。
いいなぁと思うのであれば、その企画を実現するべく動けばいいのですが、ほとんどの人がイメージなどを眺めながら、動こうとしないのです。
どうしてでしょうか。
それは夢を実現できる者は、特別な存在だという思い込みがあるからです。
また、自分にはお金もないし、能力も資格も才能もないと、考えています。
失敗して恥をかくことを恐れています。
しかし、自分がやりたいことをやらないで、ずっと生き続けることは、苦痛以外の何物でもないでしょう。
どんなに見かけ上は安定した暮らしをしていたとしても、それは退屈でつまらないものに思えてしまいます。
いろんなことに無関心になり、死ぬことを恐れるくせに、生きることについては、どうでもいいやと投げやりになるのです。
でも、自分が夢に向かって進むことに、何が問題なのかを、もう一度考えてみてください。
何がその道を阻むのでしょうか。
お金がないなら、ないなりの動きをすればいいのです。
動いていれば、必ずそれに呼応するような状況が、生まれて来ます。
本来ならばお金が必要とされる状況でも、お金なしに必要なものが与えられるでしょう。
もちろん本気で動かないとだめですよ。
見せかけだけの動きをしても、何も起こりません。
本気で動いていれば、必ずその動きを後押ししてくれる、そんな状況に巡り会えるでしょう。