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本当の仕事 その2

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 ※mostafa merajiさんによるPixabayからの画像です。

天職という言葉があります。

あまりにも自分にぴったりの仕事を手に入れた時、まさにこれは天が与えてくれた仕事だ、と思いたくなるでしょう。

それで、そんな仕事を天職と呼ぶわけです。

でも実際には、なかなかそのような仕事に、巡り会うことはありません。

ほとんどの人が生きて行くために、必死に探して見つけた仕事に、しがみついているのが現状でしょう。

それが自分に向いているかどうかなんてわかりません。

向いていないとわかったとしても、それを続けるしかないのです。

せっかく大学に入って専門的な知識を学んでも、それを活かせる仕事につける人は稀でしょう。

全然お門違いな仕事や、大学に入る必要がない仕事で、何とか生計を立てるばかりです。

天職に巡り会うなんて、夢のまた夢でしょう。

でも、本当にそうなのでしょうか。

 ※endri yana yanaさんによるPixabayからの画像です。

天職がどのようなものなのかを、もう一度考えてみて下さい。

天職とは、自分にぴったりの仕事のことを言います。

その定義に、お金を稼げるかどうかは、含まれていません。

学歴も関係ないですし、現在の経済状況も定義には含まれていません。

それが自分の性に合って、ずっと続けていられる仕事が天職なのです。

お金持ちになれる仕事という意味ではありません。

しかし仕事ですから、継続はできるものです。

つまり、見た目に裕福になるとは限らないけれど、自分がずっとのめり込んで続けていける仕事が、天職というわけです。

もちろん、結果的にお金が集まって、大金持ちになるかもしれません。

でも、本人はお金には関心が向かないでしょうから、あってもなくても関係ないのです。

自分がやりたいことに、没頭し続けていられれば、それが幸せなんですね。

 ※Anastasia GeppさんによるPixabayからの画像です。

そこを理解したところで、さて、自分は何を基準に仕事を求めているのだろうかと、見直してみて下さい。

すでに仕事を手にしている人も、それは自分がのめり込める仕事なのかどうかを、確かめてみて下さい。

のめり込める仕事であればいいのですが、そうでなければ、天職とは言えませんね。

天職の仕事が欲しいのであれば、お金を稼ぐ仕事ではなく、自分の性に合った仕事を、探す必要があるのです。

また、今の仕事にのめり込んでいる人も、のめり込んでいる動機の部分が、本当に自分の心が欲しているものなのか、上や周囲に認めて欲しいがために、がんばっているだけなのかを、区別しなければなりません。

自分が本当に満足できるのであればいいのですが、他人の価値観に合わせて仕事に打ち込み続けていると、きっと心や体に不調を来すでしょう。

それは、本来の自分の姿ではないからです。

天職を求めるということは、裏を返せば、本当の自分の姿を求める、ということなのです。