お笑いの夢 その3
このお笑いの夢、実は今の人間社会を示しています。
思考停止の屋敷に囚われて、自分が何をしているのかもわからないまま、機械的に同じ所を繰り返し歩き続ける幽霊たちは、今の人間社会で暮らす、多くの人々の姿を示しています。
その動きを止められるような、特別な出来事がない限り、人々は同じ生活を機械的に繰り返しますし、そのことについて何も考えることがありません。
他の人に何が起きようと、全くの無関心です。
自分のことも、周囲のことも、世界のことも、何も考えずに、ただ生き続けることをよしとしています。
それは一種のロボットであり、ゾンビと言えるでしょう。
それでも本人たちは、ちゃんといろいろ考えているし、自分は人間だと言い張るでしょう。
でも実態はというと、政府や権力者たちの言いなりになり、それによって苦しい思いをしても、それを変えようとしないで、その暮らしに甘んじています。
お金がないと生きていけないと洗脳されていますから、自分は生きるために、懸命にお金を稼いでいるんだと、自分がいかに考えているかを主張します。
お金がないと生きられないというのは、一つの概念に過ぎませんし、それも権力者たちにだけ、都合がいい概念です。
それを信じ込まされて、彼らの思うとおりに生きているのに、そのことに気がつきません。
これは思考停止の屋敷に囚われて、そこを歩き続ける幽霊たちと同じです。
隣の国が攻めて来るぞと、国の支配者に言われて、隣の国の国民を憎んだり、その人たちが殺されるのを見ても、あいつらが悪いんだと信じるのは、やはり思考停止の幽霊たちと同じです。
支配者たちに利用されている、ただの生きた屍でしょう。
そんな彼らを目覚めさせるには、どうすればいいのでしょうか。
それは、彼らの機械的な動きを止めることです。
何だかんだと言いながら、日々の暮らしが続けられるうちは、人々は支配者に支配されることを、受け入れます。
たとえ支配者が悪い人間だとわかっていても、その支配体制を打ち破ろうとは思いません。
しかし、日々の暮らしが続けられなくなった時、初めていろいろ考え始めます。
コロナも戦争も、見た目は悪いことに見えますが、人々を立ち止まらせて、このままでいいのかと考えさせる、大きな機会であることには、間違いありません。
思いがけない状況に放り込まれた時に、どう反応するのか。
普段から思考している人と、そうではない人とでは、反応の仕方が全く異なります。
でも、その反応の結果、物事がどうなったのかを見せつけられた時、普段思考していなかった多くの人々は、自分の考えが間違っていたことや、深く物事を考えていなかったことを、理解するようになります。
それによって、ようやく支配者たちの洗脳の世界から、抜け出すことができるのです。
コロナにしても、戦争にしても、できれば起こって欲しくないことが、起こるのは何故なのか。
それは多くの人々が、思考停止の屋敷に囚われたまま、抜け出すことができずにいるからです。
みんながこの屋敷から抜け出せた時、こららの出来事は起こらなくなるでしょう。
そして、それは必ずそうなります。
ガイドが見せてくれた夢は、それを示唆しています。
実際、世界中の多くの人々が、国境を越えて、心を一つにしようとしています。
まだ、支配者の洗脳下にある人たちも、もうしばらくしたら、その洗脳から抜け出して、平和を望む人たちに合流するでしょう。
その平和のために、ユーモアが大切であることも、ガイドはこの夢を通して、教えてくれました。
物事は嘆き悲しむ立場から眺めるのではなく、喜びに続く道から眺めた方がいいのです。
相手を責めたり憎んだりするのではなく、ともに歩んで行こうと、手を差し伸べ合う関係になることこそが、真の平和を創り出すことでしょう。
見た目は、ただのお笑いの夢ですが、考えれば考えるほどに、奥の深い素晴らしい夢だと思いました。