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お笑いの夢 その2

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ガイドに見せてもらった、笑える夢。

思考停止状態の幽霊の男の子が、思いがけない出来事に驚かされ、つい取った行動の結果を見せつけられて、我に返って逃げ出してしまうという夢です。

この夢のポイントは、思考停止状態だった男の子の幽霊が、思いがけない出来事に対しては、反射的に動いてしまうというのが一つ。

それと、その出来事に反応したことで、停止していた思考が活動を再開し、自分がしてしまったことに驚愕するというのが一つです。

この驚愕には、何てことをしてしまったのかという、後悔も含まれています。

男の子が逃げ出したというのは、自分が囚われていた屋敷から、抜け出したということでもあります。

屋敷の中は思考停止の世界ですので、思考が動き出した途端、そこから外の世界へ脱出するわけです。

そして、自由に思考ができる外の世界で、これまでの自分を見つめ直し、これからどうするかということを、考えるのでしょう。

男の子を驚かせた、悪戯好きなお坊さんは、悪戯が成功したことで、笑っていたように見えます。

でも、男の子をこの屋敷から救出するのに、成功したから笑っていると、見ることもできます。

地蔵菩薩は僧侶の姿をしていて、あらゆる世界に表れて、そこで苦しんでいる人々に、救いの手を差し伸べる存在です。

夢を見ていた時は、男の子が張り倒したのが、どうしてお地蔵さまだったのかとは、私は考えていませんでした。

しかし、あとになって考えると、この場面では他の存在ではなく、お地蔵さまというのが、ぴったりだと理解できました。

また、お地蔵さまは僧侶の姿ですから、男の子の幽霊の前に現れたのが、お坊さんだったというのも、なるほどとうなずけます。

となると、やはりこのお坊さん、あるいはお地蔵さまは、男の子の幽霊を救い出すために、こんな悪戯をしたのでしょうね。

男の子は自分が救い出されたことに、気づくことなく、外の世界で自分を顧みるのでしょう。

お地蔵さまは、自分の存在や自分が行ったことを、覚えてもらっていなくても、少しも不満はありません。

そんなことは目的ではないからです。

ただ、思惑どおりに男の子を助けることができた、ということに満足しているのです。

人は、神や仏のように、自分たちよりも上の存在に、姿を見せてもらい、実際に手を差し伸べてもらって、助けてもらうことを望んだり、そんな状況を思い描くものです。

でも、実際の上の存在からの手助けというのは、この夢のように、思いがけない出来事という形で、やって来るのだと思います。

どんなに見た目に悪いことが起こっても、それは自分たちの目を覚まさせるためのものだと考えれば、同じ出来事が違ったように見えて来るでしょう。

また、どうしてその出来事が起こったのか、見せかけの理由でなく、本当の理由が理解できるようになるのです。