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子供の心 その1

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 ※Prashant SharmaさんによるPixabayからの画像です。

子供はやりたいことがあれば、ためらわずにやろうとします。

ためらうとすれば、親からだめだと言われている時や、一度経験して痛い目に遭ったなどの、後付けの理由があるからです。

誰にも注意されておらず、特に怖いことだと思っていなければ、子供はやりたいことを、思ったようにやります。

それが楽しくなかったり、期待していたほどのものでなければ、すぐに他に興味がある方へ行ってしまいます。

でも、楽しいなと思えば、何度でも繰り返してやるのです。

よくもまぁ、飽きもせずに同じことばかりするものだと、大人が呆れるほど繰り返します。

繰り返せば繰り返すほど、上達して行きますし、もっと面白くしようと、いろいろ工夫をして、初めとは違う形にしたりもします。

一緒に楽しんでくれる子供が現れたら、楽しさは倍増して、みんなでキャーキャーワーワーと、大騒ぎです。

でも、成長するにつれて、いつしかそんな楽しみ方を、多くの人は忘れてしまいます。

また、そんな楽しみ方を続ける人を見ると、大人のくせに子供みたい、と冷ややかな視線を送るのです。

では、自分は何をしているのかと言うと、周囲の大人たちと同じように、遊びと仕事の間に、きっちり線引きをして、遊びよりも仕事の方を優先します。

 ※magnetmeさんによるPixabayからの画像です。

楽しくもないのに、生活のために仕方がないと、お金のために懸命に働き、いつになったらやりたいことができるのだろうと、愚痴をこぼしながら、これが大人というものなのだと、納得しているのです。

とは言え、仕事が大変なのは事実ですし、本当は仕事よりもやりたいことがあるわけです。

それを自分は辛抱しているのに、子供みたいに楽しんでいる人がいるなんて、何てことだと思ってしまうわけですね。

本当は、自分もその人のように、童心に返ってやりたいことを楽しめばいいのですが、そんなことはできないと、自分で自分にブレーキをかけてしまいます。

そして、やりたいことができないいら立ちと、やりたいことを楽しんでいる人への羨望を、冷たい視線に置き換えて、何とか自分の立場を守ろうとしているのです。

でも、そんな人には一度考えてみて欲しいと思います。

大人って何なのかと。

自分がイメージしている大人とは、自分が子供の時に、周囲にいた大人たちの姿ではないでしょうか。

その姿が正しいか正しくないかなど、よくわからないまま、大人とはこんなものだと受け止めてしまい、自分をそんな大人の姿に、はめこもうとしているのです。

でも、その大人のイメージが歪んでいたとしたら、どうでしょうか。

そのことに気づかずに、一生懸命自分の姿を歪ませて、本来あるべき姿とは異なる姿に、なろうと努力するのです。

それが楽しいものならともかくも、つらいことが多いのに、その大人の姿を目標に頑張ってしまうのですね。

自分の中の、子供の心を忘れていない人は、そんなことには関心が向きません。

ですから、素直な自分の姿のまま、自由に生きることができるのです。

自分はちゃんとした大人だと信じている人は、自分が子供の心を忘れていないか、自分に問いかけてみるといいと思います。