頭の中の歌声
朝、目が覚めた時、頭の中で女の人が歌を歌っていました。
顔や姿は見えないのですが、祈るような幻想的な歌だけが聴こえていました。
とてもきれいな声ですが、何を歌っているのかは、よくわかりません。
日本語じゃないんですね。
正しいかどうかは定かではありませんが、「ソッチュ サワラ クィン」て感じで歌っているのです。
素敵な歌だったので、これは絶対に記録しようと思ったのですが、残念ながら、私は歌を聴いただけで、それを音符にすることはできません。
以前はピアノがあったのですが、今はピアノはないので、鍵盤で音を確かめることもできません。
しかし、何かに記録しておかないと、頭の中のことは、ちょっとした拍子に忘れてしまいます。
私は急いで起きると、まず、メロディーの音の高低を、波形の形にして書き留めました。
その波の形に合わせて声を出せば、自然にメロディーが蘇るわけです。
それから私はパソコンへ向かいました。
作曲のソフトがあると思ったのです。
パソコンを立ち上げて、早速調べてみると、無料で使える作曲ソフトが、いろいろありました。
どれも面白そうなのですが、全くの素人には使い方が複雑過ぎます。
ソフトの勉強をしている間に、肝心の曲を忘れてしまいそうです。
それでも、いろいろソフトをお勧めする人のホームページなどを調べて、やっと簡単に楽譜を作るソフトを手に入れました。
もちろん、ただです。
それで何とかメロディーを、それっぽい楽譜にすることができたのですが、やはりそれは本物ではありません。
ただ、聴いた音をなぞっただけのことです。
歌というのは、ただ高い音や低い音を、並べただけのものではありません。
そこに歌う者の想いが込められているのです。
その想いがあるからこそ、歌は幻想的な祈りに聞こえたわけですが、メロディーだけを再現したところで、その雰囲気までは再現できません。
それでも、メロディーすら忘れてしまうよりはましでしょう。
今回調べたことで、本格的な曲作りのソフトで、無料で使えるものがあるとわかったので、いずれそういうものを使って、自分なりに雰囲気のある曲に、仕上げてみたいと思っています。
頭の中で、勝手に曲が始まるということは、前にもあったのですが、こういうソフトを使い慣れていれば、すぐにでもそれを再現できるようになるでしょう。
やるべきことが増えましたが、気持ちはわくわくしています。
うまくできれば、みなさんにもお披露目できると思います。