犯罪が伝えていること その3
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誰かを暴力によって傷つけたり、支配しようとする人がいます。
そのような人は、どうして暴力を振るうのでしょうか。
まず、誰かを支配しようというのは、自分自身に自信がないとか、居場所がないとか、他人に馬鹿にされたくないという想いが、潜んでいます。
他人の目など気にせずに、自分の好きなように暮らせる人は、誰かを支配しようなどとは思いません。
そんな必要はありませんし、そんな発想すら出ないでしょう。
お金があれば、お金で相手を支配することができます。
お金がなくても口が上手ければ、言葉で相手の自信を奪い取り、自分の方が立場が上だと、信じ込ませることで支配ができます。
しかし、お金もないし、理屈も苦手。
そんな時に、暴力が出ます。
いずれにしても、誰かを支配下において、自分の思い通りにしようと考える時、その人は自分に自信がありません。
世の中が自分の思い通りに行かないので、それを無理やり思い通りにしようとするのです。
どうして、自分が思ったとおりにならないのか。
そこには必ず理由があるはずです。
その理由を確かめて、自分の考えや行動を改めれば、動かないと思っていた世界が、動き始めます。
そのことを自分で理解できればいいのですが、理解できない場合は、誰かが教えてあげる必要があります。
他人を支配しようとしなくても、思ったように生きて行けます。
ところが社会そのものが、権力者が庶民を支配する構図になっていますから、なかなかこんな考えは、受け入れてもらえません。
子供が親の真似をするように、人間は社会の在り方に、自分を合わせようとします。
社会が他人を思いやる形になっていれば、誰かを支配したいと思う人は、自ずといなくなるでしょう。