あなたはパペット? その2
男はこうでなくっちゃ。
女のくせに、そんなことするの?
子供は黙って大人の言うことを聞くものだ。
老いては子に従え。
こんな言葉は、私たちの意識の中に、さり気なく埋め込まれています。
お金がないと生きて行けない。
やっぱり就職するなら、大手の企業だ。
今どき、英語が話せないとだめだ。
中卒じゃあ、誰にも相手にされない。
こんな考え方はどうでしょうか。
そんなことあるものかと言える人はいいですが、これのどこが間違っているのかと、思ってしまう人は要注意です。
あなたは見えない糸で、操られているかもしれません。
同じ考えでも、自分の経験から考えたものであれば、違う経験をすることで、その考えを変えることができます。
しかし、他人にすり込まれた考えは、自分でこれはおかしいと感じながらも、その考えから抜け出すことができません。
その結果、その考えにそぐわない自分が、間違っているとか、無能であるとか、病気であると考えてしまうのです。
友だちは多い方がいい。
たくさんの人に指示されなくては。
結婚できないのは負け組。
こんな風に考えている人も、少なくないのではないでしょうか。
だけど、大抵の場合、こんな考えは誰かが勝手に決めたことです。
恐らく、初めにこんな考えを思いついた人は、自分に自信がなくて不安だったのだと思います。
それで、自分と同じ考えを持つ人を増やすことで、安心感を得たいと思ったのでしょう。
すると、似たような人が同じ理由で、どんどんこの考えを広めて行き、あたかもこれが正しいことであるかのような状況を、作りだしたのです。
そう思いたい人は、勝手に思っていればいいのですが、関係のない人までもが、そんな価値観に振り回されるのは、迷惑な話です。
とは言っても、しっかりした自分というものがなければ、いとも簡単にこのような考えに、洗脳されてしまいます。
パペットのように糸で操られるのではなく、自らの力で動けるようにしなくてはなりません。
そのためには、自分の思考や行動の元になっている、価値観や考え方が、どこから来ているのかを、じっくり確かめる必要があるでしょう。