SDGsの広がり その2
2018年の調査では、17項目のうち、日本が達成できていたのは、「質の高い教育をみんなに」の1項目のみでした。
これは国としては情けないことでしょう。
周囲のことを考えない、身勝手で無責任な国だと、言われているようなものです。
それで日本はSDGsを推進するよう、動き出したのでしょうが、実際には日本の企業はSDGsに対して、どのように取り組んでいるのでしょうか。
SDGsについて、従業員に啓蒙を始めた所もあれば、まったく取り組んでいない所もあるでしょう。
しかし、従業員にSDGsを啓蒙しながら、その会社が従業員たちを、使い捨ての駒のように扱っている所も、あるのではないかと思います。
この場合のSDGsの啓蒙は、本当に従業員にSDGsを伝えるのが目的ではなく、自分たちの会社はSDGsに取り組んでいますと、外に対してアピールするためのものでしょう。
SDGsというと、難しいことに取り組むように思えますが、要は思いやりを持った生き方、働き方ができるのか、ということです。
自分さえよければ、相手はどうなっても構わない、という姿勢を持っているうちは、本当のSDGsを行えているとは言えません。
個人の行動は、その個人の意思で決まりますが、企業となると、経営陣の意思で決まります。
この経営陣が自分たちの地位や、儲けを守ることばかりを考えていると、従業員は大変な思いを強いられますし、世の中にとってもよくありません。
SDGsなんて、とんでもない話です。
こういう企業の存続が、許される環境があるうちは、なかなか状況は改善しないでしょう。
生まれ変わることができないのであれば、こういう企業はなくなってしまった方が、世の中のためだと思います。
そのためには、本気でSDGsを掲げる企業が、もっと増える必要があります。
そんな企業で働かない。
そんな企業の商品は買わない。
という人々の姿勢も重要だと思います。
SDGsとは、他人のためのように見えますが、自分自身のためでもあるのです。
思いやりのある社会を実現するために、SDGsは大きな足がかりになるでしょう。