> 社会 > 環境問題 > 自然と共に闘おう

自然と共に闘おう

この記事は5で読めます。
 ※Hans BraxmeierさんによるPixabayからの画像です。

地球温暖化に起因すると思われる自然災害が、地球規模で起こっています。

これに対して、これ以上の温暖化を防ぐ動きや、災害を警戒する動きが見られますが、まだまだ全人類的な動きではありません。

どうしても国同士の利害や、経済状況などを第一優先にしてしまうので、なかなか事は思ったようには進みません。

また、人間は自分を正当化するために、いろいろと理屈を捏ねます。

しかし、どんなに理屈を捏ねたところで、自然には通用しません。

自然災害は、神の怒りだとか、愚かな人間への天罰などではありません。

自然に対して、人間がやって来たことに対する、単なる反応です。

だからこそ、とても無慈悲に見えます。

でも、反応ですから、人間がしたことを、鏡に映して見せられているようなものでしょう。

人間が自分勝手な理屈で、自然に対して行って来たことこそが、無慈悲なものでした。

毎年のように起こる自然の猛威に対して、人間は対処しようとします。

それは自然をコントロールしようという試みでもあります。

口では地球に優しい環境を、などと言いますが、実際は損得勘定で動いているだけです。

もちろん、一部の人は自然や地球のことを、本気で考えていると思います。

でも、実際に国や経済を動かしている人たちの大半は、損得勘定が考えの基盤になっています。

このまま突っ走っては、人間が暮らせない環境になり、そうなっては商売ができなくなってしまう。

こんな考え方で、これまでの方針から、もっと積極的な温暖化対策へ、舵を切ることにしたのです。

 ※zina brownleeさんによるPixabayからの画像です。

損得勘定で動くのも、何もしないよりはましでしょう。

しかし、地球上で問題なのは、何も温暖化だけではないのです。

放射能の後始末もできないくせに、やたらと増やす原子力発電所や、核兵器。

他の生き物たちを、自分たちと同じ命ある地球の兄弟とはみなさず、単なる商品あるいは物としか見ない、無慈悲な心。

権力や金を求めるために、人間は生きていると思わせる、利己的で醜く歪んだ思考。

こういう問題を全て解決しなければならないのですが、それらの問題には共通しているものがあります。

それは自分のことしか考えない、人間のエゴです。

エゴそのものは、この世界で生きて行くための、一つの意識形態です。

ですから、エゴ自体が悪いわけではありません。

問題は、そのエゴに他人や他の生き物たちへの、思いやりや共感が大切だと、教えない環境にあるのです。

その環境は誰が作ったのでしょう。

それは、権力や金など上の地位にいる者たちが、自分たちの地位を守るために、他の人々に植え付けているのです。

そうすることで、人々から力を奪い、自分を弱者だと信じ込ませ、己の思いどおりに支配することが目的です。

 ※bBearさんによる写真ACからの画像です。

別に陰謀論ということではありません。

権力に魅了された者であれば、誰もがそう考えるからです。

事情はどこの国でも同じです。

そんな者たちが人間社会を動かして来て、人々にそれが正しいことなのだと信じ込ませて来ました。

現在、地上で猛威を奮う自然災害は、そんな考え方に対する、地球の反応なのです。

それは病気と同じです。

病気とは、何かの状況によって、心身のバランスが崩れていることを示しています。

ですから、病気自体が悪いのではありません。

心身のバランスを崩している状況が、問題なのです。

病気は、そのことを教えてくれているのに過ぎません。

それと同じで、自然災害も人間が狂っていることを、教えてくれているのです。

本来は、地球の一部であり、他の存在たちと兄弟であるはずの人間が、自分と他のものとは別の存在だと思い込み、好き勝手をしているわけです。

 ※Steve BuissinneさんによるPixabayからの画像です。

病気で言えば、癌細胞と同じです。

癌細胞は、自分たちが増殖することで、体が死滅すれば、自分たちも死滅すると、理解していません。

今の人間は、まさに地球に生まれた癌細胞です。

でも、その中で本来の人間の姿を、取り戻している人たちもいます。

彼らは、本当の問題がどこにあるのかを、理解しています。

本当の問題を知らない人たちは、政府や地位ある人たちの言葉を信じ、自然をコントロールすべき対象として、考えるでしょう。

でも、そうではなく、何が悪いのかを教えてくれている自然とともに、人類社会の中の腐った部分を、改善して行くべきなのです。

そのためには、誰かに対して文句を言うのではなく、自分自身が自然と共に生きる、という姿勢を持つのです。

多くの人が、そういう考え、そういう生き方をすれば、権力者たちはどうすることもできないでしょう。

 ※Alfonso CerezoさんによるPixabayからの画像です。

自然は決して敵ではありません。
コントロールすべき対象でもありません。

自分自身が自然の一部であることを思い出し、あるいは理解して、本来の人間としての生き方を、歩んで行くことが大切です。

人々がそのような道を歩み始めれば、自然の猛威は、次第に落ち着いて行くでしょう。