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やり直しの人生 その1

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 ※StockSnapさんによるPixabayからの画像です。

自分はもうだめだ。
こんな人生、もう嫌だ。
今の自分は最低。

こんな風に思って、自分の人生を諦めたくなる人、あるいは諦めてしまった人は、少なくないかもしれません。

実際、人生をリセットしようと考えたり、リセットしてしまった人もいるでしょう。

それは、今の人生から逃げ出したい、今の人生を捨てて、新たな人生をやり直したい、という気持ちの表れなのだと思います。

でも、ここでちょっと考えて欲しいのです。

今の人生は、ひょっとしたら、失敗した前の人生を、やり直すための人生ではないのかと。

 ※carmen camachoさんによるPixabayからの画像です。

大抵の方は、人生は一回こっきりだと考えていると思います。

だから、今の人生は最初で最後で、替えは効かないのだという、理解で生きるのです。

そのたった一回の人生で、成功をつかむ人もいれば、一つもいい事がないような人もいます。

一つもいい事がないような人は、他人の幸せを羨んだり、妬んだりする一方、自分のことは卑下して、運も力もない無価値な人間だと、決めつけてしまいます。

そんな中で、こんな人生はいらないと、人生を諦めたくなり、嫌いな世の中を滅茶苦茶にしてやろうと考えたり、自分の人生に終止符を打とうとするのです。

でも、人生が一回こっきりでなかったとわかったら、どうでしょうか。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

前世や来世の存在を、主張する人がいます。

臨死体験で、あの世の入り口を見たという人もいます。

前世の記憶を持ったまま、生まれて来る人もいます。

これらの情報の真偽を、確かめることもなく、こんなの全部嘘っぱちだと、決めつけたくなる人は多いと思います。

そんな人たちも、死が目前に迫って来ると、前世や来世に関係なく、自分の本当の気持ちに、気がつくかもしれません。

あるいは、死を迎えてから、自分が消滅しないことを知り、そこで初めて人生には意味があるのだと、悟ることもあるでしょう。

人間は死んで終わりではありません。

物理学で言うエネルギー保存の法則のとおり、人間の心は死んでも消滅しないのです。

でも、終わってしまった人生を、取り戻すことはできません。

やるのであれば、似たような人生を、初めから体験し直すしかないでしょう。

しかし、新たな人生を迎えても、前の人生と似たようなところでつまづき、前と同じように人生を諦めてしまう、ということは大いに有り得ることです。

同じような境遇や環境で、同じような思考や価値観しか持たなければ、結果も全部同じようなものに、なってしまうはずです。

そうして、何度も何度も似たような、人生を繰り返すのです。

これはある意味、地獄のようなものかもしれません。
同じ苦痛が、延々と繰り返し続けられるのです。

 ※Ana_JさんによるPixabayからの画像です。

今、自分がぶつかっている問題は、実は何度も繰り返す人生の中で、クリアできない問題なのかもしれないですね。

そこには、自分の本当の想いが、隠されていると思います。

だからこそ、今がどんなにどん底で、どれだけ自分が傷ついていたとしても、今こそが踏ん張り所だと、気を入れ直してみるべきでしょう。

見かけの出来事に囚われるのではなく、自分自身の本当の想い、本当の目的を求めるのです。

そうすれば、諦めていたはずの人生に、一筋の光明が差し込むと思います。

それは端(はた)から見ると、些細なものかもしれません。

それでも本人にとって、それが光であるのなら、それで繰り返して来た人生から、脱却するきっかけになるはずです。