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タイトルについて

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昨夜はきれいな満月が出ていました。夜中にベランダに出て、しばらくの間眺めていましたが、ほんとにきれいでした。
毎晩眺めるわけでもないのに、一度見だすと、いつまでも見ていたい気持ちになります。

この月明かりって、どのくらい明るいのか。みなさんは確かめたことがありますか。
私はたまに時代小説を読むのですが、小説の中では月明かりの下で、侍同士の決闘が行われることがあります。
そんな時には頭の中で、適当に月明かりをイメージするのですが、具体的にどのぐらい明るいのかは知りませんでした。

そんなある時、私は夜中のベランダが妙に明るいことに気がつきました。
ベランダは家の二階にあるのですが、家の周辺にはベランダよりも高い光源はありません。
不思議に思った私は、そっとベランダに出てみました。
そして、上を見上げると、そこにお月さまが浮かんでいたのです。

わたしは驚いて、思わずベランダに置いてある布団干しの影や、ベランダの壁の影を何度も確かめました。それで、それらの影の長さから確かめた光の方向に目をやると、そこには先ほど見たお月さまが、ニコニコしながら私を見下ろしていました。

これが私が月の明るさを体験で確認した最初の時でした。
それまで数十年生きて来て、それなりにいろんなことを知っていたつもりでした。
だけど、まだまだ何もわかっていなかったのだと思い知らされました。

ベランダを照らす月明かりは、驚くほど明るいです。
それに、押しつけがましくない優しく美しい光です。
初めてそれを知った時もそうですが、今でも月明かりを見るたびに感動を覚えます。

そんな月が空に浮かんでいると、周囲にある無数の星の姿が、月明かりに押されて少し見えづらくなります。
だけど、それらの星たちも月と同じように、地球に星明かりを投げかけながら、私たちをじっと見守ってくれているように、私は感じるのです。

このサイトのタイトルだけを見れば、きっと天文について紹介するブログのように思えるでしょう。
でも、ごめんなさい。そういう意味ではないのです。
いろんな星の写真を期待されていた方には申し訳ありません。

私は星にも生命があると考えているんです。
さらに言えば、私は宇宙全体が一つの生命だと理解しています。
私たちは自分では気づかないまま、大きな命に抱かれて生きているのです。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。