内子座

内子にある内子座という、芝居小屋へ遊びに行って来ました。

内子座は、大正5年(1916年)に大正天皇の即位を祝って、創建されたそうです。

文楽や歌舞伎、落語などの伝統芸能のほか、芝居やコンサート、ピアノの発表会など、いろんなイベントに利用されています。

廻り舞台になっているので、奈落と呼ばれる舞台の地下には、円盤状の舞台床を回転させる装置があります。

昔は人力で回していましたが、今はモーターで回転させるそうです。

 ※この棒をつかんで、上の舞台を回していました。

また、出演者が床からせり上がって登場するための、せりと呼ばれる昇降装置や、すっぽんと下から跳び上がるように登場する、すっぽんと呼ばれる昇降装置もあり、面白いですよ。

 ※左がせり。右がすっぽん。せりは舞台に、すっぽんは客席の左脇にあります。

一番目の観客席は、舞台のすぐ際にあり、芝居などを演じる者と観客の距離が、とても近いのが特徴だそうです。

観客がすぐ目の前にいるので、演者の動きをしっかり見られるため、演者にとってはごまかしが効かない、勉強の場なのだと説明されました。

ちなみに、この日内子座を訪れたのは、かつて日本のあちらこちらにあった、活動写真を上映していたからです。

当時の映画は無声映画で、画面の中の人物は、口は動かしても声は出ません。

要所要所で台詞が書かれた画面が出るだけですが、台詞が全くない場面が、ほとんどです。

それで、活弁士と呼ばれる人が、脇で台詞を喋ったり、状況を説明したりするのですね。

その活弁士付きの活動写真を、内子座で上映するというので、一度観てみようと思い、訪ねてみたわけです。

上映された映画は、約100年ほど前のもので、当時の人たちは、こんな風に楽しんでいたのだなと、昔の雰囲気を味わわせてもらいました。

コロナ騒ぎのお陰で、愛媛でも多くの人が、遊びに出かけることを自粛していました。

それでも、感染者が減って来ていることや、ワクチンが広がっていること、それに政府の緊急宣言の効果切れなどで、人の動きがかなり増えて来たようです。

内子も人があふれるほど、観光客がいたわけではありませんが、食事処やカフェには、次々にお客が入って来るほどの、盛況ぶりでした。

結局は、みんなが自分たちで考えて行動するのですね。

コロナについても、闇雲に恐れるのではなく、何が怖くて何が怖くないのか、自分で判断することが大切なのだと思います。

以前と同じような風景が戻ったとしても、そこにいる人々の心の中は、きっと以前とは異なっていることでしょう。