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ネガティブのパワー

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 ※Sammy-WilliamsさんによるPixabayからの画像です。

嫌なことを考え出すと、なかなか止まらなくなりますよね。

もしかしたら、こうなるんじゃないか。
きっと、こんな風になるに決まっている。
ああ、嫌だ嫌だ、そんなの絶対に嫌だ。

まだ、何も起こっていないし、そうなるなんて決まっていないのに、頭の中で悪い妄想が、勝手に動いてしまいます。

いやいや、そんなはずがない。
こんな下らないことを、考えるのはやめておこう。
他のことに、気持ちを向けなければ。

そう思って、気持ちを切り換えたつもりが、気がつけば、また頭の中で、悪い妄想が動いています。

じゃあ、楽しい妄想は、同じように、頭の中を占拠するでしょうか。

たとえば、宝くじを買ったとして、それが当たった時のことや、当選金で旅行をしたり、好きな物を買ったり、みんなでパーティーをしたりなんて、いつまでも考えるでしょうか。

 ※lisa runnelsさんによるPixabayからの画像です。

もちろん、ついついそんなことを、考えてしまう人もいるでしょう。

でも大半の人は、そんなことを考えるのは、ほんの一時だけで、すぐに別のことを考えるようになるでしょう。

嫌なことは、いくらでも妄想が続くのに、楽しい妄想は続かないのです。

その理由は何でしょう。

それは、その妄想が現実になるであろうと考える、自信の強さですね。

人は、いいことよりも悪いことの方が、起こりやすいと考える傾向があるようです。

確率的には五分五分でも、何故か、悪いことが起こる方に、自信があるんですね。

根拠なんかありません。
自分の気分です。

言い換えれば、自分の好みなのですね。

そんなことない。
嫌なことなんか、好むわけがないじゃないか。
と言う人も、いると思います。

でも、自分がそのことばかり考えるのは、自分の意識がそこへ引き寄せられている、ということなのです。

それは、自分の意識がそこに、強い関心を抱いているということで、つまり、好んでいるということなのですね。

どうして、そうなるのかと言うと、自分自身をそのような存在であると、認識しているからです。

 ※Kian HallさんによるPixabayからの画像です。

自分は運に見放された、何をやっても上手く行かない人間だ、と自分をイメージしたとしましょう。

すると、そのイメージを具体化しようとして、嫌なものに気持ちが向いてしまうのです。

自分は楽しいことが大好きで、何をやっても楽しい人間だ、と自分をイメージする人は、そのイメージどおりに気持ちが動くので、嫌な妄想に悩むことはありません。

でも、妄想に悩むと言うのも、自分が設定した自分のイメージの、一部かもしれませんね。

誰かに嫌なことをされたとか、嫌なことを言われたという場合、普段、そんなことを考えるつもりがなくても、それをきっかけにして、悪い妄想が動き出すこともあるでしょう。

でも、それは嫌なことをした相手への、印象が悪いものだからです。

相手の本当の想いや、本当の姿に焦点を合わせたならば、その人が嫌なことをしたとしても、それを理解する心の余裕が生まれます。

心に余裕があると、嫌だと思っていたことも、嫌だと思わなくなりますので、悪い妄想は出て来なくなるのです。

いずれにしても、妄想が続くのは、その妄想に対する自信の強さが原因です。

また、それは自分自身のイメージが、妄想どおりのものということなのです。

ですから、妄想に振り回される人は、自分自身のイメージを見直して、楽しい自分に変わる工夫をした方がいいでしょう。