感情と波長 その1
私たちの意識には、波長があると言われています。
ですから、気が合わない相手とのことを、波長が合わないと言うのですね。
波長とは何かと言うと、振動する波の長さのことです。
一分間にいくつの波があるかを、振動数と言います。
たとえば、一分間に10回振動すると、振動数が10ヘルツだと表現します。
100回振動すれば、振動数は100ヘルツです。
波長や振動数という言葉は、電波の性質を表す時によく使います。
電波と光は同じものですから、その速度は同じです。
つまり、一秒間に進む距離は約30万kmで、地球を7周半回るだけの長さです。
その距離の中に、10ヘルツの振動数の電波であれば、一つの波の長さである波長は、約3万kmになります。
100ヘルツの電波であれば、波長はその10分の1であり、約3千kmとなります。
水面の波紋は、光や電波と違って、目に見えるのでわかりやすいと思います。
お風呂に入った時に、お湯に指をつけて動かすと、その周囲に波紋が広がりますよね。
指を一定の間隔で動かすと、それに応じた波紋が生まれます。
指を細かく動かすと、幅の狭い波紋がたくさんできるでしょう。
指をゆっくり動かすと、幅の広い波紋ができます。
この指の動きが振動数で、できた波紋の感覚が波長です。
ところで、意識に波長や振動数があると言われても、よくわからないかもしれませんね。
意識は光や水面の波のように、動いてはいません。
ずっと同じ体に固定されています。
ですから、振動しているという概念は受け入れられても、波長と言われると、ピンと来ないかもしれません。
でも、波長という言葉は、振動数を表現しているのと同じことですので、波長が違うということは、振動数が違うと考えればいいのです。
実際、意識が振動しているのかどうか、私たちにはわかりません。
心が科学の対象になっていないため、意識を直接測定するような機器がないのです。
しかし、個人的にはその時の気分で、心がどよんとしていたり、テンションが高くなっていたりは、わかります。
どよんとしている時には、心の活動が鈍っていると考えられますから、振動数が低いと見ることができるでしょう。
テンションが高くなっている時には、心の活動は活発になっていると見られますから、振動数は高いと考えられます。
つまり、自分の感情を確かめることによって、自分の心の振動数もしくは波長を、知ることができるわけです。