聞く耳を持つ その2
我が道を行くという人は、自分の本質を理解している人です。
我が道というのは、職業ということではありません。
同じ仕事を続ける人もいれば、いろんな仕事をこなす人もいます。
それでも、その人は同じ我が道を進んでいるのです。
それは、その人の本質そのものであり、時や場所が変わっても、そこで自分の本質を表すということなのです。
流行や、いろんなルールに従って、生きているわけではありません。
だからと言って、そういうものを否定したり、逆らったりはしません。
どんな状況でも、自分の本質をそこに合わせて、表現するだけなのです。
ただ、どうしても表現を妨げるルールがあったなら、そのルールが適応されない所へ、移動するでしょう。
移動が許されず、ルールか自分の考えか、どちらかを選べと言われたら、自分の考えを選びます。
それが、我が道を行くということなのです。
一方、我が道を進んでいるつもりの頑固な人は、移動することに敗北感を感じるでしょう。
自分は間違っていないのに、何で自分が移動しないといけないのか、と考えるからです。
自分がこれと決めれば、それを変更することは、受け入れられません。
長く続けていた仕事を、何等かの理由で辞めざるを得ないと、何をしていいのかわからなくなり、精神的に落ち着かなくなります。
他の可能性を追求するなど、考えることがありません。
それは、自分には他に何もできないという、決めつけた自信のなさが原因です。
自分を過小評価し、否定し、愛そうとしていません。
我が道を進む人とは、真逆の状態なんですね。
人の言葉に耳を貸せないのは、心に余裕がないことの裏返しです。
誰かの言葉に耳を傾けることは、決して自分を否定することにはならないのだと、理解することが大切です。