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結婚するということ

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結婚とは、男と女が夫婦という関係になることです。

では、夫婦とは何なのでしょうか。

辞書で調べますと、「婚姻関係にある男女の一組。夫と妻」とありました。

婚姻ですが、これも調べてみますと、「結婚すること。夫婦となること」と書かれています。

これでは、全然説明になっていませんよね。
舐めとるんかい、と言いたくなってしまいます。

 ※acworksさんによる写真ACからの写真です。

夫婦とは、どんな関係を言うのか。

わかっていても、それを適切な言葉で、説明するとなると、案外むずかしいものですね。

昔からある概念では、男と女が生活を共にすることを決意し、その旨を役所に届け出て、公から認めてもらった状況、と言えるでしょうか。

役所という制度がなかった頃であれば、そこの集落の人々に認めてもらうことが、公に認めてもらうことになったでしょう。

かつての日本では、結婚とは家を守り、家の血筋を絶やさないためのものでした。

夫婦がお互いに、好き合っている必要はありません。

結婚相手は、親が決めるのが通常でした。

結婚すると女性の方は、男性側の家に入ります。

それは自分が生まれ育った家を出て、新たに男性側の家の人間になる、ということです。

つらい事があっても、実家に逃げ帰るなど、なかなかできません。

逃げ帰ったとしても、それはそれで出戻りと言って、肩身の狭い思いをするのです。

家のための結婚ですから、子供を産む事が、嫁入りした女性の最大の仕事です。

望まれるのは、家の後継ぎになる男の子です。

女の子しか産めないと、文句を言われます。

全く子供を産めなければ、女として失格という、烙印を押されてしまいます。

そんな昔と違って、今は自分たちで、結婚を決めることができます。

妻が夫の家族の世話を、強要されることはありません。

世話をする場合、それは妻の好意と、妻自身の決断で行われます。

子供が産まれなくても、夫婦がそれでいいと決めたなら、何も問題はありません。

昔と比べると、みなさん、さぞかし幸せな結婚が、できるだろうと思えます。

でも実際は、いろんな問題があるようです。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

芸能人の世界では、幸せな結婚をしたはずなのに、やれ浮気だ、やれ離婚だと、こんな話は日常茶飯事です。

お金もあるし、素敵な方と一緒になった。
それなのに、どうして浮気したり離婚するのかと、首を傾げる人も多いでしょう。

価値観の違いだと言ってしまえば、それまでです。

でも恐らくこういう人たちは、お互いへの思いやりと感謝に欠ける日々を、送っていたのだと思います。

みんなの目を惹くような、素敵な人と結婚したい。

こう考える人が多いのは、芸能人でも一般人でも同じだと思います。

それは物語のように、とても素敵なことだと、多くの人が信じているのでしょう。

そんな結婚ができるのは、幸せなことだと考えてしまうのです。

でも、そんなことを考えていたのでは、結婚生活が上手く行くはずがありません。

それは相手を、自分を引き立てるための、装飾品と見ているからです。

 ※4854965さんによるPixabayからの画像です。

装飾品が、持ち主を喜ばせるのは、当たり前です。
持ち主の方が、装飾品を喜ばせる必要はないのです。

装飾品を手に入れるまでは、努力もするでしょう。
しかし、手に入れてしまえば、おしまいです。

あとは、外の人から羨んでもらうように、装飾品である相手に、いろいろ尽くしてもらうだけです。

本人にとっては、それが幸せな結婚生活なのです。

装飾品である相手に、自分の方が尽くすなんて、思いつきもしないでしょう。

そんな考えで、誰かと一緒になっても、上手く行くわけがありません。

現に、好きで一緒になったはずの人と、多くの方たちが別れています。

そんな悪い実例があるのに、何故同じことをしてしまうのか。

きっと素敵な人と、一緒になれなかった者の人生は、不幸でつまらないものだという、発想があるのでしょう。

 ※もちゃりさんによるイラストACからの画像です。

その歳になって、まだ独り身なのか、可哀想に。
のんびり構えていたら、誰にも振り向かれなくなってしまうよ。
今はいいけど、歳を取ってから、寂しくなるよ。

そんなことを言われて、その気になると、何がなんでも結婚しないと、と思うようになるでしょう。

そして、どうせ結婚するのなら、できるだけ条件のいい人と、一緒になりたいと考えるのです。

それは全部、自分の都合です。

そもそも、独り身の何が悪いのか、考えてみるべきでしょう。

結婚したい人は、すればいいのです。

だけど、独り身の方がいいと、考える人だっているのです。

どちらが正しい、ということではありません。

どう生きるのかは、その人の自由なのです。

独身でも幸せを感じられる人が、誰かを好きになるならば、きっとその人を、幸せにしたいと思うでしょう。

その人に何かを求めるのではなく、その人を喜ばせたいと思うはずです。

そういう思いで一緒になる。
それが本当の結婚だと、私は考えています。