しっかりした足場
何か作業をする時、足場がしっかりしていないと、不安定で作業ができません。
それは心の思いも、同じことです。
あれがしたい、これもしたい、と思っても、その思いが薄っぺらい衝動的なものだと、きちんとしたことはできません。
すること自体がむずかしいですし、やったとしても中途半端で、好い加減なものになるでしょう。
やりたいことを実現するためには、本当にそれがやりたいという気持ちを、しっかり持っていることが大切です。
つまり、口先だけでなく、本気で思うことですね。
思いと行動は一つのものです。
思っていることが、行動として表現されるのです。
ですから、やりたいと言いながら、何の準備もしないのは、本気ではなく口先だけということになります。
本気であれば、自然にそのような行動を取りますし、その結果が、夢の実現へとつながって行くのです。
時間がないとか、お金がないとか、言い訳をしているうちは、本気ではないということですね。
足場がしっかりした思いではありませんから、実現できないのは当然なのです。
誰かを助けたいと思っても、自分が助けてもらっている立場なら、他人に手を貸すことなど、できるわけがありません。
自分がしっかり独り立ちしてこそ、他の人を助けることができるのです。
また、誰かを幸せにしようと思っても、自分が幸せでなければ、無理な話です。
幸せになるとは、幸せに気づくことです。
幸せでないということは、幸せに気づけないということです。
幸せでないと感じている人は、幸せに気づくことができないのです。
ですから、他の人に、どうすれば幸せに気づけるのかを、教えることはできません。
何をするにも、足場が大切です。
本気で思うこと。
独り立ちできていること。
幸せに気づけること。
この三つは、それぞれが足場です。
三つの足場がしっかりしてこそ、思ったような人生を送ることができるのです。