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鏡の中のあなた

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 ※Stefan KellerさんによるPixabayからの画像です。

あなたの目の前に、とても恐ろしい怪物がいます。

恐ろしい顔でにらみつけ、今にも襲いかかって来そうな様子です。

あなたはその怪物と、戦うことも考えますが、恐らく戦っても勝てないと、判断します。

でも、逃げたとしても、その怪物はどこまでも追いかけて来るでしょう。

あなたは追い詰められて、叫ぶでしょう。

「こんなのは嫌だ!」と。

すると、あなたは気がつきます。

その怪物が、実は鏡に映った、自分の姿なのだと。

それはそれで、あなたは自分に絶望するかもしれません。

だけど、自分が怪物でいたくないと思ったら、別の姿に変わるのです。

それは、あなたが満足するような姿でしょう。

 ※チョコクロさんによる写真ACからの画像です。

あなたの目の前に、光輝く存在がいます。

とても神々しく、とても美しいその存在は、まるで神か天使のようです。

あなたを素敵な気分にさせてくれる存在を、あなたは憧れ慕います。

でも、その存在と自分を比べて、自分に自信をなくすかもしれません。

あなたはうなだれ、つぶやきます。

「自分もあんな風になりたい」

すると、あなたは気がつきます。

その光輝く存在は、鏡に映った自分なのだと。

初めは信じられないかもしれません。

だけど、我に返ると、それが真実だと気づくでしょう。

鏡の中には、あなたしかいないからです。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

人はエネルギーの存在です。

肉体を伴った人間としてではなく、エネルギー体として、自分を考えて下さい。

あなたが体験している世界も、あなたの中に映し出されたものです。

つまり、あなたが体験している世界は、あなた自身のエネルギー状態を、反映したものなのです。

私たちは、自分と世界を別のものと見ています。

世界とは自分以外のもの、という認識です。

世界で起こる様々な出来事に翻弄され、嫌な思いをさせられたなら、世界を怖い所だと受け止めます。

世界で起こる感動的な出来事や、自然の壮大さに心が打ち震えると、世界は素晴らしい所だと考えるでしょう。

でも、あなたが感じる世界は、あなたが取り込んだ情報を元にして、あなた自身が感覚や感情で色づけをした、あなただけの世界です。

言い換えれば、あなたが感じる世界とは、あなた自身を表したものなのです。

あなたが不安に駆られて、何も信用できなくなると、世界は孤独で寂しいものになるでしょう。

あなたが怒りに駆られて、何にでも腹を立てていると、世界は争いばかりが目に付くものになるでしょう。

あなたが喜びに震えて、何にでも感動するならば、世界は光と幸せに満ちたものになるでしょう。

今あなたが感じている世界とは、鏡に映した、あなた自身なのです。

 ※Rudy and Peter SkitteriansさんによるPixabayからの画像です。