過去を手放そう
嫌なことがあって、いつまでもそのことから、頭が離れない人、いますよね。
もう済んだことなのに、ずっとそのことばかりを考えてしまい、暗い気持ちが続くのです。
一方で、とても嬉しいこと、誇らしいことがあって、その自慢話を続ける人もいます。
前者の人は気の毒がられ、後者の人や羨ましがられることが、多いでしょう。
そして、そのことが余計に、憂鬱な気分や誇らしさに、拍車をかけるのです。
一見、異なる二人に見えますが、実は、やっている事は同じです。
二人とも、立ち止まって後ろばかりを振り返り、少しも前に進もうとしていません。
人生を映画に例えるならば、同じ場面を、何度もリピートしているようなものです。
その先に進まないと行けないのに、いつまで経っても、同じ所から先へ進めません。
落ち込むようなことでも、喜ぶようなことでも、過ぎ去ったことは、終わったことです。
大切なのは今であり、新たに訪れる未来を、受け入れないと、人生はそこで止まってしまいます。
肉体は周りの時間に合わせて老いて行くのに、心はずっと時間が止まったままです。
いいことであれ、悪いことであれ、それはただの経験に過ぎません。
それを参考にしながら、次に選ぶもの、次に進む道を、選択して行くのです。
過去のつらい出来事を手放せない人が、どんな人生を送るのかは、想像できると思います。
また、過去の栄光にしがみついている人が、どうなるのかもわかるでしょう。
過去は過去です。
ただの記憶に過ぎません。
大切なのは今であり、次に何を選択するのか、ということです。
去る者は追わずです。
過ぎ去った過去のことは、記憶に留めるだけにして、顔はしっかり前に向けて、今を生きましょう。
それが人生であり、そうすることで人生の醍醐味を、知ることができるようになるのです。