チョキチョキで気分転換
嫌なこと、腹が立つことって、ありますよね。
世の中には、いろんな人がいますし、いろんなことがありますから、自分と波長が合わない人に出会ったり、波長が合わない出来事を目にすることは、避けられません。
でも、それが一時的なものであり、すぐに忘れるのであれば問題ありません。
食べ物で言えば、口にした物に苦味があっても、それを呑み込んで、甘い物を食べれば、苦味のことは忘れてしまいます。
料理によっては、その苦味を味のアクセントに使って、料理全体の味を引き立てることもできます。
これは、嫌な人や嫌なことの存在意義を認め、それがあるから、こちらの素晴らしさが理解できるようになった、という見方ができるようになるのと同じでしょう。
人生、いろんなことがあるからこそ、味わい深く面白いのだと受け取れるようになれば、一番ですね。
そうは言っても、今、嫌な目に遭っているのに、そんな風には思えないということは、あるでしょう。
それも、一時的なものではなく、継続的な場合です。
でも、物理的に継続的であるのなら、そこから離れればいいのです。
離れられないと、いろいろ理由を挙げるかもしれませんが、それはその人の勝手です。
そこを離れるか、離れないか、それを決定しているのは、その人自身です。
その結果、嫌だと思っても、それは自分が選んでいることなので、仕方がありません。
人間社会における常識や価値観が、自分の行動を制限し、離れたいけど離れられないという場合、問題は自分が常識や価値観に、縛られているということです。
実は、それこそが本当の問題だと気がつけば、その人は自由になって、行きたい所へ行けるし、離れたい所から離れられるようになるのです。
嫌なことが物理的に継続しているわけではなくても、どうしても頭に浮かんでしまい、別の場所にいるはずなのに、気分が滅入ってしまうこともあるでしょう。
楽しいことをしようと思っても、嫌なことを思い出してしまって、楽しい気分になれません。
そんな時には、その嫌な思いをチョキチョキと切り捨てましょう。
自分で自分の髪を、散髪するようなつもりで、じゃんけんのチョキを作って、手のハサミで頭のぎりぎりの所を、チョキチョキっとするのです。
何となく、この辺りに嫌な思いがあるなと感じる部分で、チョキチョキっとして、切った思いを、パッパッと払い除けて下さい。
髪を切った時に、切った髪を払い落とすような感じです。
嫌なことを思い出したら、うるさいよ、お前なんかいらないよ、と言いながら、チョキチョキしてみて下さい。
散髪すると頭がすっきりしますが、それと同じように、頭の中がすっきりしますよ。
嫌な思いが軽ければ、ちょこっとチョキチョキするだけで済みますが、結構大きなものであれば、頭全体をチョキチョキする必要があります。
それに、嫌な思いが頭の中に食い込んでいれば、チョキチョキしてすっきりしたつもりでも、すぐにニョキニョキっと、頭の中から生えて来ます。
そんな時は、またチョキチョキして下さい。
何度生えて来たとしても、限界があります。
最後には生えて来なくなりますから、何度でも楽しむように、チョキチョキを繰り返します。
チョキチョキしてすっきりすれば、すぐに楽しいことに取り組みましょう。
楽しいことをブロックしていた、嫌な思いをチョキチョキすれば、楽しいことがどっと頭や心に、流れ込んで来ます。
楽しさが心の中に芽生えると、嫌な思いを追い出す手伝いをしてくれます。
チョキチョキは外から嫌な思いを取り除き、楽しさは中から嫌な思いを、外へ押し出します。
チョキチョキと楽しさのダブル効果で、頭から離れない嫌な思いも、きれいに取り除いて、すっきりできますよ。
では、どうして、チョキチョキに効果があるのでしょうか。
嫌な思いが頭を離れない時、意識が嫌な思いと一体化しています。
一体化しているので、引き離そうとしても、引き離すことができません。
だけど、チョキチョキしている時の自分は、嫌な思いと意識が離れているわけです。
チョキチョキしようと考えた時点で、かなりいい状態になっています。
そして、実際にチョキチョキすることで、嫌な思いを客観的にとらえて、切り捨てたという状態に、意識を変化させられます。
楽しい気持ちも、当然意識を変化させるものです。
それによって、頭の中がすっきりするのです。
また、頭の中がすっきりすれば、いろんなことを冷静に考えられるようになりますから、自分が嫌だと思っていたものの、本当の正体を見極めることが、できるようになります。
何で自分がこんなくだらないことで、悩んでいたんだろうと思えるようになるのです。
うそみたいですけど、嫌な思いで悩んでいる人は、試しにチョキチョキしてみてください。
ラジオ体操を面倒くさそうにしても、何の効果もないのと同じで、チョキチョキも真剣にしないと、効果はありません。
本当に嫌な思いを切り捨てているイメージで、お試し下さい。