植物の生長
植物が育つには、日光と水、それに養分が必要です。
日陰を好む植物もありますが、真っ暗闇の中では、育たないでしょう。
強い光を好むのか、弱い光で十分なのかの、違いだと思います。
植物に光は必要なのです。
光を求めるのは、光合成を行うためでしょう。
光のエネルギーを使って、二酸化炭素から炭水化物を合成するのです。
光を求めるということは、光が植物の生長の方向を、決めていると言えるでしょう。
ところで、植物も人間も同じ地球の生物です。
地球の歴史の中に生まれて来た、兄弟であり、全く別個の存在ということではありません。
植物に光と水と養分が必要なように、人間も同じ物を求めます。
そして、それは人間の体だけでなく、心にも言えることでしょう。
心は光を求めます。
光を見つけられない心は、モヤシのように萎えた状態になってしまいます。
養分がなければ、やはり植物は生長ができず、病気になります。
心も成長するための、養分が必要です。
それは様々な経験や知識によって、もたらされる智慧や理解です。
水がないと、植物は枯れてしまいます。
人間もそうですが、植物もその大半は、水分なのです。
心にとっての水というものは、精神エネルギーそのものでしょう。
全体から隔離されたエネルギーは、循環もできずに淀んだ状態です。
養分を運んでくれるのは、水です。
心も精神エネルギーの循環がなければ、智慧や理解は得られません。
それは、経験や知識を得られない状態です。
部屋の中に、引き籠もっている人は、そのような状態にあると言えるでしょう。
外に出ている人でも、同じことの繰り返しである、日常生活だけを送っていると、やはり経験や知識が得られていない状態です。
心の成長という視点で見ると、引き籠もっていても、外に出ていても、同じなのです。
植物が水を得るというのは、周囲とつながっているということです。
心も周囲とのつながりを、必要としています。
それは人同士のつながりであったり、他の生き物とのつながりであったり、地球や宇宙とのつながりであったりします。
そんなつながりを通して、人は知恵や理解を得ることができるのです。
また、どんなつながりを選ぶのか。
それは、光が指し示してくれています。
心にとっての光とは、この地上では、愛と呼ばれているものです。