存在する価値 その2
自分はもう、世の中から必要とされては、いないんじゃないか。
そう考える時は、世の中の状況、あるいは自分の周辺の雰囲気が、自分の期待と大きく違っているのだと思います。
別の言い方をすれば、世の中の流れから、自分一人が取り残されているような、気がするという事でしょう。
でもそれは、こういう見方をする事ができます。
自分の波長と、世の中の波長に、ずれが生じて来たという事なのです。
その波長のずれを感じ取り、不安になってしまうのでしょう。
しかし、それは自分が異常だと、いう意味ではありません。
自分だけが、取り残されたという事でもありません。
それまで周囲と同じ波長でいたのに、それがずれたのだとすれば、それは自分が、次のステージへ行く時期が来たという事なのです。
次のステージと言うと、ゲームのように聞こえますが、ゲームみたいなものだと、考えても構いません。
それぐらい軽く考えていて、いいものなのです。
それを深刻にとらえてしまうので、不安がどんどん膨らむのです。
そして自分でも、どうにもできなくなってしまうのです。
今まで続けていた仕事なのに、最近、何か違うと思うようになって来た。
何の気苦労もなしに来たけど、このままでいいのだろうかと、考えるようになった。
夫婦や友人、あるいは職場の人たちと、ずっと仲よくしていたつもりだった。
それなのに、この頃何か雰囲気が、おかしく感じるようになった。
自分の考え方や価値観に、修正すべき所があるのであれば、それを直すだけで、波長のずれはなくなるでしょう。
でも、そんな事をすれば、自分が自分でなくなってしまう、と思うならば、それは自分の波長に合う場所へ、移動しなさいというサインなのです。
ただ、それだけの事です。
それ以上、余計な事を考える必要はありません。
そこを離れたくても、結婚しているから動けない。
親の介護があるから、どうにもならない。
他へ行っても、生活できない。
いろいろ動けない理由は、あるかも知れません。
でも、それは全部、自分の思い込みです。
こうでなければならないという、束縛的な価値観です。
無理をして、波長が合わない所に、とどまり続けても、何の解決にもなりません。
いずれ病気になったり、大きな問題が起こって来ます。
誰かに傷つくような事を、言われたとします。
それにしたって、自分と相手の波長が、合わないのです。
無理に一緒にいたら、喧嘩になってしまいます。
喧嘩は嫌だからと、ぐっと我慢していても、いつかは爆発するでしょう。
この場合も、この人とは波長が合わないから、離れているのがいいな、というだけの事です。
波長が合わない事で、悩んだり傷ついたりする、必要はありません。
そこから離れればいいのです。
そこが職場であるならば、別の部署へ移してもらう事を、相談するのです。
それがだめなら、職場自体を変えるのがいいでしょう。
そもそも、人を傷つけるような人物を、放置している職場にも、問題があるのです。
新たな職場を見つけるのには、苦労をするかも知れません。
それでも、自分の波長に従って動いたならば、必ず新天地が開けます。
移動する事には、合わない波長から逃れるという、意味があるだけではありません。
自分に合った、自分が活き活きできる場を、見つけるという意味もあるのです。
そんなの無理だと思うのであれば、それも構いません。
それも一つの価値観ですし、誰がどの価値観を選ぶのかは、その人の自由です。
ただ、自分が辛い時には、価値観を変えてみるのが、一番の方法なのです。
その事は、自分が辛くなる前から、理解しておいてもらえたらと思います。