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存在する価値 その3

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 ※Enrique MeseguerさんによるPixabayからの画像です。

自分の価値で悩む時、全体的に共通して言える事は、こうでなければならない、こうに決まっているという、決めつけた思い込みです。

何かをする以上、トップを目指さなければならない。
男である以上、弱音を吐いてはいけない。
女である以上、家庭を守るのが当たり前である。

一つでも汚点がついた者は、人間として失格だ。
学歴がない自分の人生が、花開く事はない。
ちやほやされても、本当の自分は無能だ。

他にもいろいろあるでしょう。
いずれにしても、根拠のない価値観で、自分を縛りつけて、心を窒息状態にしているのです。

心が辛うじて息ができているうちは、不安を感じているだけです。

しかし窒息状態になると、心はパニックになって、発作的に人を傷つけたり、自分自身を傷つけたりするのです。

でも、いきなり窒息状態になるのではありません。

そうなる前に、自分を苦しめている価値観が、偽りの価値観である事を、見極めるのです。

そういった価値観というのは、誰かが誰かを支配するために、作られたものなのです。

相手から自由を奪い、不安を起こさせる事で、自分を有利にしようと考えた者が、作ったものなのです。

 ※Ulrike MaiさんによるPixabayからの画像です。

裏切られた、見捨てられた、無視された、恥をかかされた。

いろんな事で、深く心が傷つく事はあるでしょう。

それが何年経っても、心の奥底に棘のように、突き刺さったままのように、感じるかも知れません。

だけど、これにしたって、やはり支配者による価値観で、束縛されているのです。

そうでなければ、苦しむ事などありません。

誰かと上手く行かないのは、先に述べましたように、波長が合わない。
それだけの事です。

たとえ、それが家族であっても、親友であっても、先生であっても、関係ありません。

みんな一人の人間であり、それぞれの波長を持っているのです。

波長が合わなくなったのなら、離れるだけの事です。

相手がその事を、どう思うのかは関係ありません。

自分がどう受け止めるのかと、いう事だけです。

 ※上原淳也さんによる写真ACからの画像です。

人間関係で上手く行かない経験があった時、その事で自信を失うのは、小学校の体育で、跳び箱が跳べなかった事を、大人になっても悔やみ続けているようなものです。

だから、何?
それが、どうしたの?

これで、いいのです。
大した問題ではありません。

その事であなたに同情する人は、同情する事で、無意識かも知れませんが、自分の立場を有利にしようとしているのです。

同情という言葉は、聞こえはいいのですが、相手を低く見る行為です。

それはつまり、自分の相対的な地位を、高める行為なのです。

共感はいいと思います。

でも、同情はするべきではありませんし、されるべきでもありません。

同情されると、自分の位置は低いものだと、無意識に受け止めるようになってしまいます。

その思いは心の奥にとどまり続け、どんなに状況がよくなっても、お前になんか価値はないんだぞと、囁き続けるのです。

同情されていなくても、世間一般のそういう考え方を、何の疑いもなく受け入れてしまうと、やはり同じ事になってしまいます。

世間が同情するような、境遇に陥ったとしても、自分を哀れんではいけません。

自分を哀れむ事は、自分は価値がないと、自分に呪いをかけているのと同じです。

哀れまないで、ただそこから立ち上がる事だけ、考えましょう。

そして、同じ境遇の人たちに、共感してあげて下さい。

ある価値観に縛られて、苦しんでいる時は、自分はハメられていると、受け止めましょう。

そして、その価値観に従う事が、どれだけ愚かで、馬鹿馬鹿しい事なのかを知るのです。

大切な事は、自然な人間の姿を考え、本来の自分がどういうものなのかを、理解する事です。

自然に咲く花たちは、自分がこうあるべきだなんて、考えていないと思いますよ。

 ※Selling of my photos with StockAgencies is not permittedさんによるPixabayからの画像です。

世の中に存在するものに、無駄なものは一つもありません。

人間も宇宙の一部です。
どんな人間にも、存在するだけで価値があるのです。

本当に存在価値がないのであれば、初めから存在していません。

自分が存在しているという事は、それだけで不思議な事ですし、素晴らしい事なのです。

考えるのであれば、存在価値ではなく、存在する意味を考えるべきです。

わからなければ、追求すればいいのです。

自分が今、この時代に、今の家族に、この状況にあるというのは、必ず意味があるのです。

そして、その意味がわかるのは、自分だけなのです。
他の人にはわかりません。

わからない連中が何を言った所で、それこそ意味がありません。

わかっていない者たちの価値観など、放って置けばいいのです。

自分がどうして、この時代、この世界に生きる事を選んだのか。

それを探って欲しいと思います。