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世界は変わるもの1

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 ※Andrew MartinさんによるPixabayからの画像です。

人は安定を好みます。

何かに挑戦しようという、気持ちを持ちながらも、足下は安定していて欲しいのです。

足下が安定していないと、ふらついて何かに挑戦どころではないからです。

そこで、何かに挑戦する前に、先に足下の安定を図ろうとします。

具体的に言えば、経済的な安定ですね。

経済的な安定は、衣食住の安定につながります。

結婚して家庭を持ち、子供を産み育てるにも、経済的安定は必要です。

それで結局は、ずっと経済的安定のために働き続け、何かに挑戦する余裕を、持たずに過ごしがちになります。

場合によっては、挑戦する事すら、思い浮かばなくなっているかも知れません。

そこまでして頑張っているのに、世の中が突然、それまでとは違った姿を見せると、途端に足下は不安定になってしまいます。

かろうじて立ち続けられる人は、まだいいですが、中には立っていられずに、倒れてしまう人もいるでしょう。

お金や資産を、たくさん持っている人であれば、少々足下が揺れたところで、びくともしません。

しかし、予想以上の大きな揺れが来ると、どんなに構えていたとしても、ガラガラと足下が崩壊するのです。

 ※Mele CoronatoさんによるPixabayからの画像です。

最近になって時折見られる、自然の猛威は、どれも人間にとっては、想定外のものばかりです。

逆に言えば、想定が甘いわけです。

長い地球の歴史の中で、人間が知っている自然など、ほんの一瞬の姿でしょう。

その一瞬の姿を見て、全体がわかったつもりでいるから、痛い目に遭うのです。

それと同じで、経済状態や国同士の関係も、私たちが直接知っているのは、歴史の中のほんの一瞬なのです。

その一瞬の安定の中で、世の中が永遠に今の状態にあると、信じてしまうのが間違いです。

自然もそうですし、世の中も常に変化をしています。

小さな変化を繰り返しながら、それが突然大きな揺れになるという事は、別に不思議な事ではありません。

私たちがそこに着目しようと、しなかっただけの事です。

大きな企業に勤めている人も、中小企業に勤めている人も、自分たちが働く環境が、ずっと同じ状態で続くと、考えてはいけません。

正規雇用でない、契約社員や派遣社員の人たちも、死ぬまで今のまま行けるとは、考えない方がいいでしょう。

しかし、これは不安を煽っているわけではありません。

足下が不安定になる事を、恐れるなと言いたいのです。